不安定状況の中、活発な輸出

不安定状況の中、活発な輸出
2016年、既成衣料品の輸出が増加し、輸出額は349億3千万ドル(4兆681億円)、7.11%の増加を記録した。

輸出業者によれば、バングラデシュの主要輸出相手国が政治的不安定な時期になければ、この金額はさらに高かったという。

輸出促進局のデータによると、輸出収入の80%を占める既成衣料品は昨年、前年比7.89%増の286億1千万ドル(3兆3320億円)をバングラデシュにもたらした。

「輸出は不安定な世界状況でも増加したため、2017年はさらに良い成果が出ることを期待しています」
バングラデシュ縫製業者・輸出業者協会(BGMEA)のファルッケ・ハサン副会長は話した。

2016年、衣料品単価は前年と比べて2%低下したうえ、2016年6月23日の英国のヨーロッパ連合脱退の決定でポンド価値が下落したことが収入に影響した。

英国は米国、ドイツに次ぐ、バングラデシュにとって3番目に大きい輸出相手国である。バングラデシュは英国に年間30億ドル(3493億8899千万円)以上の衣料品を輸出している。

英国のEU脱退の不確実性、ドナルド・J・トランプ氏の米国第45代大統領への当選、ドイツとフランスで予定されている選挙などにより、見通しは明るくない。

原産地規制の緩和で、新たな輸出先への輸出が増加しているため、それらは大きな懸念材料ではないとハサン氏はいう。

例えば日本、中国、インドなどのアジア市場は良い見通しを示しているという。日本への輸出は2016年に10億ドル(1164億6300万円)を超えた。
「我々の輸出の成長は正しい方向へ進んでいます」

衣料品産業は2017年の輸出目標を達成するため、ガソリンや電力不足、市場の多様化、新たな市場へのアクセス、政治的な安定性といった問題に対処しなければならないとハサン氏。

だが12月の輸出額は前年同月より3.11%落ち込んだため、2016年は少しばかり暗い印象で終わった。

12月の輸出額は31億1千万ドル(3621億9992万円)で、月間輸出目標の33億5千万ドル(3901億5104万円)に達しなかった。

衣料品輸出額は25億8千万ドル(3004億7453万円)で、前年に比べ3.73%落ち込んだ。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 05 2017
http://www.thedailystar.net/business/export/exports-robust-despite-dismal-global-trade-1340413

翻訳:米澤
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