労働不安を懸念する小売業者

Garment employees return to work in Ashulia after two weeks of labour unrest in December last year. Star/File

Garment employees return to work in Ashulia after two weeks of labour unrest in December last year. Star/File

西洋の衣料品小売業者20社は、最近のアシュリアの労働不安(労働者が賃上げを求め、暴力的な抗議を行った)を懸念し、労働者のための新しい賃金委員会を作るよう政府に求めた。

業者らは首相への書簡の中で、この不安は、信頼できる調達市場としてのバングラデシュの評判を損なう恐れがあると述べた。

H&M、C&A、エスプリ、ギャップ、ネクスト、VFコーポレーション、プライマーク、インディテックス、リー&フォンが、共同で書簡を送った。

バングラデシュの約280億ドル(3兆1952億円)の年間衣料品輸出額の半分を占める小売業者らは、不安の根本原因は社会的対話を通じて対処すべきだと提案した。

また、生活費の増加が労働者たちに不安を与えた可能性があるため、政府に定期的な賃金見直しの仕組みを採るよう促したという。

「これはバングラデシュの衣料品業界の安定に役立つでしょう」

先月、主力衣料品工場およそ350社の拠点として知られるアシュリア工業地帯の1600人以上の労働者が、賃金引上げデモを行い、操業が中断した。労働者たちは最低給与を現在の月5300タカ(7642円)から、1万5千タカ(2万1629円)に引き上げるよう要求した。

小売業者らは違法行為や暴力行為を支持しないことを明確にしたが、指導者らに対する拘束以上の措置に懸念を表明した。

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小売業者らは労働者の権利を守り、逮捕された指導者らに特別な注意を払うよう、政府に要請した。

「H&Mグループは、バングラデシュの衣料品産業でおきた労働不安を深く懸念しています」
スウェーデンの小売業者は、同社のウェブサイトでそう述べた。

「ダッカのスタッフは状況を注視し、仕入先や業界団体、労働組合、他の小売業者と連絡を密に取り合っています」
H&Mグループにとり、製品はすべての生産国の良好な労働条件の下で製造されることが重要だ。同社は補足した。

バングラデシュ衣料品製造・輸出業者協会のシディクル・ラーマン会長も、小売業者から書簡を受け取ったという。
「書簡は不安に対する懸念を表明していました」

賃金委員会が賃金を最後に改訂したのは2013年だ。

業界関係者によると、昨年、アシュリアを拠点とする工場の出荷額は、国内衣料品総輸出額の20%を占めたという。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 17 2017
http://www.thedailystar.net/business/retailers-concerned-over-labour-unrest-1346332

翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #アシュリア #衣料品輸出