世界銀行は品質証明詐欺やバングラデシュ銀行に強盗が入るなどの最近の事件に照らし合わせ、バングラデシュの金融部門での目標を設定した。
世界銀行は目標に向け、バングラデシュの今会計年度に5億ドル(570億円)の貸付を提供した。
次年度から金融部門改革に焦点を当てた90億ドル(1兆265億円)の3カ年プログラムが提供される。
世界銀行グループ金融・市場グローバルプラクティス担当のセバスチャン・モリネウス氏が率いる7名のチームは、AMAムヒト財務相と面会した。世界銀行バングラデシュ担当のキオミ・ファン氏も同席した。
面会の目的は、政府の金融部門改革の優先事項について議論することと、さらなる金融部門開発のため、この融資案に沿いながらどんな方法でベストの支援を行えるかを探ることだ。
WBは当初、財政支援として5億ドル(570億円)を融資したがっていたと、財務相は面会後、記者団に話した。
だがWBは、開発プログラムへの転換を提案した。大きな焦点は金融部門の透明さや安定性といった優れた行政管理に当てられる。
「彼らに金融部門で何を行いたいのか、私は指針がほしいと話しました」と財務相。
プログラムは他の関連機関との話し合いの末、最終決定されるという。
「我々は財務大臣と重要な課題や金融部門行政改革、WBがどんな方法でバングラデシュの金融部門開発を支援できるかについて議論しました」
ファン氏は面会後、記者団に話した。
銀行の管理、銀行の不良債権、金融への取り込みなど、金融部門には幅広く課題が存在すると、ファン氏はいう。
「金融部門は世界銀行支援の優先部門で、現在、金融部門開発のための実行中や準備中のプログラムが複数あります」
「金融部門の管理の改善は、明らかに重要な問題の1つです」
国際開発協会17期3カ年融資プログラムは今年の6月に終了すると、財務相は話した。新しいプログラム“IDA18”は、7月からの3年間の予定で始まる。現プログラムでバングラデシュは、平均で20億ドル(2281億円)を毎年受け取った。次のプログラムでは毎年30億ドルを受け取る。
バングラデシュは現在IDA(国際開発協会)融資の最大の受給者だ。ファン氏によると、バングラデシュはIDA全体の10%近くを占める。IDAは次の3年でさらに大きな財源を得たため、バングラデシュの受給額も大幅に増加するだろう。
「我々は数字をまだ聞いていませんが大幅な増加となるでしょう」
新しいプログラムは金融部門の安定性と透明さが大きな焦点となると、財務相は話した。
「バングラデシュ銀行はIDAと真剣な話し合いを行いました。特にハッキングがあった後にです。新しいプログラムでは金融への取り込みが非常に重要となります」
財務相は前BB(バングラデシュ銀行)総裁のアティウル・ラーマン氏を称賛し、金融への取り込みのため、多くのプログラムが彼の任期中に行われたと話した。
「市場の安定性と透明さが重要事項になりました」
次のプログラムでは資本市場開発、債券市場と家畜部門が重要となる。
約10億ドル(1141億円)の現在のプログラム下、プロジェクト3件の進捗状況はとても遅いと財務相はいう。融資期間は6月末で終了する。プロジェクトが期限までに終了するよう、WBは加速を呼びかけた。
バングラデシュ/The Daily Star Jan 17 2017
http://www.thedailystar.net/business/financial-sector-reforms-wbs-prime-focus-1346317
翻訳:米澤
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