花で稼ぐ

花で稼ぐ
ラルモニルハット(Lalmonirhat)県モゴルハットユニオンフルガッチ村のアズマ・ベガムさんの庭では、バラやデイジー、マリゴールドという美しい花が咲き誇っている。だがそれだけではない、成功という花も大きく咲いている。

4人の母親であるアズマさんは、花の香漂う庭で子どもたちの教育資金を見つけた。美しい花に資産を見出したのだ。

10年前、花を育てようと、アズマさんは自宅近くでシャベルを手にしたとき、それが後に人生を変えることになろうとは誰も思わなかった。

アズマさんの夫フォクル・アリさんは、よくて1日150タカ(214円)の収入を得る日雇い労働者だった。それは6人家族の生活費にはほとんど足りず、アズマさんは不満を持っていた。

「私は夫に手伝ってもらって花畑を開きました。最初1ビガ(面積単位:1/3~1エーカー。1エーカーがおよそサッカーグラウンド1つ分)の土地から始めましたが、5年前、新たに2ビガを買い足しました。近所の人からさらに借り、現在5ビガになりました」
アズマさんは想い出す。

花畑を開いたあと、アズマさんはNGOで花栽培に関する2カ月の研修を受けた。そして小規模融資を受け、花畑を広げた。冬季間は花を販売して1日7千タカ(9989円)の収入を上げる。シーズンオフでも1200タカ(1712円)ほどの収入があるという。

「冬場は特に忙しいですが、夫と4人の子どもたちが、最高の収入になるよう手伝ってくれます」
子どもたちも学校やカレッジの勉強に忙しいという。年長の2人、マビヤ・アクターさんとアサドゥル・イスラムさんは芸術学士を取得中だ。マスダ・アクターさんは9学年、1番小さいシャント・イスラムさんは7学年の生徒だ。

「私たちは時間があると花畑を手伝います。決して遊んだりはしません」
息子のアサドゥル・イスラムさんはいう。彼らは町へ行って花を売る責任も持っている。

ラルモニルハットのミッション交差点で花屋を営むジョヘドゥル・イスラムさんは、アズマさんの花を買う一人だ。
「アズマさんはとてもエネルギッシュです。彼女は一生懸命働き、ビジネスを成功させることを真剣に考えています」

ラルモニルハットサダー郡のエナムル・ハック農業官は、アズマさんはみんなの模範になっているという。
「多くの人は彼女の成功を見て、花栽培を始めました。花の需要は高いし、値段も安定しているので、この地区の栽培者をできる限り励まし、支援したいと考えています」
 
アズマさん家族は、フルガッチ村で一番貯金をしているという評判を得ている。村人は1つだった倉庫が、4つに増えたのを知っている。村人たちもまた、アズマさんを惹きつけた花畑の色彩と香りの中で、同じ夢を見ることができる。

「1年を通じて安定した収入が得られるよう、私たちは香辛料やフルーツ生産に乗り出します」
夫のフォクル・アリさんは話した。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 18 2017
http://www.thedailystar.net/country/lalmonirhat-woman-finds-solvency-flowers-1346761
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #花 #教育資金