ジュート袋の需要増大

精米業者は自らの需要と、最近の環境に優しい袋の需要を満たすため、ジュート袋の製造を始めた。

例えばクシュティア(Kushtia)県の精米業者フレッシュ・アグロは、ジュート袋を作るため、系列会社ワジジュートミルズ社と契約した。

同社はすでに20台の織機を設置し、生産を拡大するため、さらに60台の織機を設置する準備に入った。

「この事業は将来有望です。私たちは自らの需要を満たした後、他の工場に供給することが可能になるでしょう。事業の多様化が期待できます」
フレッシュアグロのMd・オマール・ファルク社長は話す。

同社が所有する8つの精米工場で精米されたコメを梱包するには、5~6千枚の袋が必要だ。

2014年12月、政府は国際市場でのジュート依存度を減らすため、米、小麦、トウモロコシなど6品目をジュートバッグで梱包する法律を施行した。

価格がビニール袋の2倍以上したため、精米業者は当初、ジュート袋を使うことに乗り気ではなかった。

だが後にジュート使用量の上昇とともに、たくさん使うようになったと、ジュート局関係者はいう。昨年のジュート商品の生産は96.3万トンに上り、前年比11%増となった。

ファルク社長は当初、ジュート袋を購入していたが、主要な米の拠点であるクシュティア県にジュート袋を作る工場がないことに気付き、生産することにしたという。県内では毎日5万袋が必要とされる。

取扱い業者からジュート袋を52~53タカ(75~77円)で調達していたが、工場で生産すれば1枚当たり3タカ(4.3円)節約できるという。

大手精米業者の1つラシッド自動精米所はジュート工場と、同社が毎日使う1万2千枚の袋を作る交渉を行っている。
「私たちは利益分配に応じて、ジュート袋製造機械を使いたいと思っています。今、交渉の最終段階です」

ラシッド精米所は、法律施行後の需要の高まりを受け、ジュート袋で高い利益を得ようとする民間ジュート工場を非難した。そして今後1,2年のうちに、大手精米業者は自分たちの手でジュート袋の生産に乗り出すだろうと話した。

自動精米所を運営するマジュムデール産業グループのチッタ・マジュムデール社長もまた、ジュート工場の“独占”を阻止するため、袋を作ることにしたという。

民間ジュート工場は当初44タカ(64円)の手数料を取っていたが、後に47タカ(68円)に値上げした。今では50タカ(72円)も取ると、マジュムデール社長は話す。
「そのうえ、必要な量が手に入りません」
米とその副産物を梱包するため、1日1万5千枚の袋が必要だという。

「政府はもっと多くの農産物をジュート袋で梱包する計画を持っているため、この事業の将来性は高いでしょう」
繊維・ジュート省は最近、唐辛子、タマネギ、ショウガ、ニンニク、ターメリック、豆類、コリアンダー、ジャガイモ、小麦粉、米ぬかなど、11農産物にジュート梱包法を適用することに決めた。

ジュート局の見積もりによれば、これにより72.6万俵、もしくは13.2万トンのジュートが新たに必要となるという。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 20 2017
http://www.thedailystar.net/business/rice-millers-making-jute-bags-demand-rises-1348042
翻訳:吉本
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