プロジェクト遅延を削減

プロジェクト遅延を削減
政府はプロジェクト実施の常習的な遅延の削減を目指し、プロジェクト準備の期限を定めたチェックリストを導入する予定だ。

アジア開発銀行(ADB)によると、プロジェクト承認後、開始までに1年以上かかり、それまでプロジェクト資金の20%が支払われ、プロジェクト工期の半分が経過するという。

承認された開発・技術プロジェクトの遅延は一般的で、実施に損害を与えることが、ADBにより分かった。

この流れを阻止するため、内閣官房率いる権限を持つ委員会が準備のためのチェックリストを作成した。経済関係庁(ERD)の担当者が話した。

ガイドライン草案では、プロジェクトの準備作業は最大5千万タカ(7174万円)と規定した。さらに土地取得金額は実際の地価によって割り当てられるという。

5億タカ(7.2億円)以下であれば各省で割り当て可能だが、それ以上であれば首相承認が必要となる。

チェックリストの主目的は、プロジェクト完了に向けた作業や、定められた予定を見直すため、枠組みを与えることだ。

政府出資プロジェクトの準備作業は20段階を踏む。

海外支援によるプロジェクトのチェック項目は22段階になる。一カ月以内にプロジェクトの概要書、初期費用の見積り、省の推薦書を完成させなければならない。

次の5カ月で11段階進める必要がある。プロジェクトの財務分析や、買収する土地の選択と費用の分析が含まれる。

その後、2カ月間はプロジェクト文書の下書き準備と土地取得に当てられる。

Ecnec(国家経済会議実行委員会)によるプロジェクト承認と実施チームの指名が、次の月で行われる必要がある。

チェックリストは内閣経済問題委員会の承認後に導入されると、ERD担当者は話した。

最近、ADBはプロジェクト一覧見直しで58件を分析し、プロジェクト実施にとって支払い遅れがどう影響するのかを示した。

例えば2007年1月に承認された、4億ドル(453億円)の持続可能エネルギー開発プロジェクトは、2013年に完了するはずだった。

だが資金の20%が支払われるまで、プロジェクト工期の45%が経過していた。

ADBは進行中のプロジェクトを評価した。それによると、プロジェクトの融資承認や最初の支払いには、平均で13カ月必要で、20%の支払いを行うには、38.5カ月かかっているという。

手続き上の制約以外に、行政機関や行政府の計画立案の容量の問題があるという。計画委員会はプロジェクト提案を審査するのにかなりの時間を要していると、ADBは補足した。

バングラデシュ/The Daily Star Jan 22 2017
http://www.thedailystar.net/business/govt-moves-cut-adp-delays-1348897

翻訳:米澤
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