3人のバングラデシュの若者が、高機能運転者補助監視システム(ADAMS-Kit)と名付けられた新技術を発明した。新技術は運転手の交通事故回避を助ける。
人工知能を搭載した小さな装置は、アブ・アナス・イブネ・サマドさん、シアム・ホサインさん、スシャンタ・ロイさんが開発した。
3人は事故が増えたことでこのアイディアを思いついた。非政府組織の国家海運・道路・鉄道防災委員会(NCPSRR)の観察調査書によると、昨年11月30日までの過去11カ月間、全国で起きた2717件の事故により最低でも3080名が死亡し、7918名が負傷したという。
ADAMS Kitの人工知能(AI)は、目の前へ来る人やモノを感知し、運転手に知らせる。
1月22日、シグミンドグループ代表のアブ・アナス・イブネ・サマドさんはプロトムアロー紙にこう話した。
「交通事故を防ぐ上で重要な役割を果たすようになるでしょう。さらに運転中、運転手のアシスタントのように働くでしょう」
グループ副代表シアム・ホサインさんはプロトムアロー紙に、この装置は自動車のフロントガラスかダッシュボードに装着可能だと話した。
「路線変更や追い越しの際、運転手に警告します」
試験走行で録画された映像は、この装置が前方の乗り物や人間を感知し、小さな画面に表示することが可能だということを示した。
グループの販売担当のスシャンタ・ロイさんによると、この装置は20メートル手前から運転手に危険を知らせることができるという。さらに危険な横断者を見つけたら運転手に警告を出す。
装置は乗り物の動きを録画し、全地球測位システム(GPS)に情報を蓄える。速度メーターも録画するという。
シアムさんは装置の多様な使用方法に期待する。
「警察は運転免許所持者の運転技術を考慮していないことに懸念を示しました。ですが警察はこの装置で運転手の技術をチェックすることができます」
サマド代表はバングラデシュ工科大学(BUET)機械工学科の卒業生で、シアムさんは現在同じ学科で学んでいる。スシャンタさんはダッカ大学心理学科の学生だ。
この装置は2016年の12月27日に発表された。
バングラデシュ/Prothom Alo Jan 23 2017
http://en.prothom-alo.com/science-technology/news/136907/Trio-s-road-crash-avoider-device
翻訳:米澤
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