不適格車両は運行禁止

不適格車両は運行禁止
3月1日から渋滞や路上での事故を減らすため、関係当局は20年以上の古いバス、不適格車両、違法ドライバーに対し、共同で取り締まりを行う。

南ダッカ市(DSCC)のサイード・ココン市長はデイリースターに対し、ノゴールボボンのダッカ県令事務所で開かれたバングラデシュ道路交通局(BRTA)やバングラデシュ道路交通公社(BRTC)との会議でこの決定を下したと話した。

「交通渋滞の大きな原因の一つに、市内の道路の無秩序状態があります。市内のバスサービスを秩序あるものにするため、この決定を下しました」

DSCCやBRTA、BRTC、ダッカ県令事務所が運営する移動裁判所が法律を執行するとの見通しを、市長は示した。

「この問題の対策本部を作り、今月から活動を始める予定です」

BRTAルールによると、運転免許を取得するため、最低8学年程度の教育資格が必要だが、多くの場合このルールに従っていないとココン市長はいう。

運送労働者たちは、何の教育資格も持たない運転手は大勢いるが、彼らは他の運転手から学ぶことで運転手になったと話す。

制度的な運転研修を学ばなかったり、交通ルールの知識を持たずに公共交通機関や運送業に関わる未熟な運転手は、都市民を事故の危険にさらしている。

ある若い運転手は悪意あるブローカーの助けで偽造運転免許を作り、またある者は公式文書を持たないまま運転している。

「何の教育も受けていないドライバーが車を運転してはならないという発表を歓迎します」
バングラデシュ・サラック・パリボホン・サミティのカンダコル・イナェッツラー事務局長は話す。

「問題は適切な運転免許証を持っている熟練運転手が不足しているということです。政府のこのような動きが始まると、運転手不足は激化するかもしれません」

「ダッカには20年以上経ったバスは走っていません」
イナェッツラー事務局長は古いバスについてそう強調した。

「BRTAやDMP(ダッカ警視庁)の治安判事は不適切車や古い車両に対し、定期的に移動裁判を行っています。だからダッカでは20年以上経ったバスを運行させることはできません」

ダッカでは約5千台のバスが走っているという。

「3月1日から始まる組み合わさった取り組みは、効果が高いでしょう」
新しい取り締まりについて実施担当者のBRTAのナズムル・オーサン・マジュムダー理事は話す。

20年以上経ったバスはダッカに入ってくるだろうが、DMP交通課に罰金を徴収されるという。また移動裁判所も免許を持たない運転手から罰金を徴収すると話した。

「昨日、運転免許証を持っていなかった7人の運転手が、BRTAの移動裁判所からそれぞれ1カ月の禁固刑を言い渡されました。月曜日、その数は22名でした」

18歳以上の運転手、20歳以上の専門運転手に8学年の修了証明書は必須だという。これがなければ免許所を取得する方法はないと強調した。

毎日移動裁判所が車両に対する取り締まりを行い、100から150件の訴訟を提起し、懲役を科していると、ナズムル理事は話した。

だが当局の定期的な努力は十分な効果を上げているとは言えず、不適格車両や未熟な運転手、無免許運転が交通事故の主な原因になっていると、専門家たちは指摘する。

「車両は日に日に増えているため、移動裁判所の数は足りていません」
バングラデシュ工科大学事故調査研究所のカジ・Md・シフン・ネワズ准教授は話す。

移動裁判所の不足は、運送業者に古い車や不適格車両を走らせる余地を生み出している。だが来月、移動裁判所の数を増やす動きがあるので歓迎したい。今後も注意深く見守っていくと、カジ准教授。

平均すると、毎日交通事故で64人が亡くなっていることが、政府の調査で明らかになった。

2010年、国連総会は世界中の道路交通事故の予測レベルを安定させ、削減するという目標を掲げ、交通安全のための10年(2011-2020年)行動の決議を採択した。2020年までに事故による死亡者や怪我を半分にするという目標とともに、SDG(持続可能な開発目標)に採用された。

バングラデシュはこの決議に署名している。

バングラデシュ/The Daily Star Feb 16 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/no-old-unfit-buses-after-next-month-1361977
翻訳:吉本
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