2005~2010年、バングラデシュの最低所得者層で暮らす人々の所得が、人口全体と比較して高い増加を記録した。世界銀行(WB)の報告書による。
バングラデシュは下位40%の所得増加率が、人口全体の増加率を超えた49カ国のうちの一つであるという。
バングラデシュはこの点においてインドを引き離したと、世界銀行ダッカ支店主席エコノミストのザヒド・フサイン氏は、支店で開かれたワークショップで話した。
経済記者フォーラム(ERF)とWBダッカ支店が共同でこのイベントを開催した。WBのバングラデシュ・ブータン・ネパール担当のキミアオ・ファン(Qimiao Fan)氏も発言した。
極度の貧困に暮らす人々は1990~2013年の間で2倍以上に増加したが、南アジアでは減少したとフサイン氏。
だが全体の不平等さは望ましいことではなく、バングラデシュの所得の不平等さは1990~2013年に増加したという。
バングラデシュは社会指標でインドやパキスタンを上回っているが、1人あたりの所得ではネパール以外に大きく後れを取っている。
南アジアは人口と地理の2つの重要な要素を持つとフサイン氏。大規模で潜在的な競合性を持つ労働力は、地域や世界の製造業の誘致を促進するという。
「南アジア、特にインドとバングラデシュは、インド洋の中央に位置するという地理を交通や通信、貿易の中心地となることに利用できます」
だが地域の人的資本指数の平均値が、中央・北アフリカより低いという課題も挙げた。バングラデシュ、インド、パキスタンにとり、初等教育後の進学率の低さと初等教育の質の悪さが足かせになっていると補足した。
生産性が大きく分散されていることや、商業の結びつきの弱さ、ビジネス費用の高さはこの地域にとって大きな課題だとフサイン氏はいう。そして優れた政策の枠組み作りや実施を提案した。
バングラデシュ/The Daily Star Feb 16 2017
http://www.thedailystar.net/business/lower-income-groups-progress-better-others-wb-1361734
翻訳:米澤
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