手ごろなLPG価格を

手ごろなLPG価格を
政府は過剰価格を抑制するため、世界市場に沿った液化石油ガス(LPG)価格にする仕組みを設計する。
ナスルル・ハミド電力・エネルギー担当国務相は話した。

「市場の過剰価格を抑制する仕組みの進展、シリンダーの安全性確保、規制委員会の設置、この3点を重視します」

LPGに関する政策は1ー2カ月以内に導入される予定だ。

家庭での使用量を増やすことを目標にしているため、政府は今後3年間、バングラデシュの70%の地区に手ごろな料金のLPGを供給することにしている。ディーゼル燃料に比べて安いため、自動車などでの消費も増えるだろう。

ハミド国務相はダッカの国際会議場バシュンダラで開かれた“第4回アジアLPGサミット2017”の開会式で話した。

世界LPG協会(WLPGA)が電力・エネルギー・鉱物資源省と協力し、ダッカで初めてのサミットを開催した。

20カ国、100社以上の石油会社が3日間のサミットに参加している。

ハミド国務相によると、バングラデシュは深海ターミナルを持たないため、LPG価格は高いという。
 「大型船を港に持ち込むことができれば、コストは約30%低下するでしょう」

政府は深海ターミナル建設を計画し、一部投資家はすでにこの計画に興味を示している。

ターミナルは2年以内に完成し、低コストでLPGを供給できるようになるだろうと、ハミド国務相は話す。

バングラデシュLPG工業協会サルマン・F・ラーマン会長は、LPG価格は世界価格に沿って修正すべきだという。
「世界市場価格の変動を反映する価格メカニズムを策定するため、すぐに政府と協議に入ります」

WLPGAのデイヴィッド・タイラー理事の基調講演によると、2015年、世界でおよそ2億8500万トン、2500億ドル(28兆430億円)相当のLPGが消費されたという。バングラデシュの2016年の消費量は35万トンで、2020年には100万トンに達すると推定する。

LPG消費はアジアが多く、特に中国とインドが多いと、タイラー理事はいう。
「アジアの需要は信じられないほど急速に伸びています」

北米と中東はLPGの主要輸出国だが、過去10年間、消費量はほとんど変わらない。
 「LPG事業はアジア市場にシフトしています」

基調講演によると、世界市場のLPGの最大需要は住宅分野で、2015年に44%を消費しているという。化学・製油所分野は33.5%、工業分野は13.1%、運輸分野は9.3%だった。

バングラデシュの住宅分野は、国内で生産される天然ガスの12%以上を消費するという。
 「各家庭に代わりのものを提供できれば、ガスをもっと工業へ回すことができるでしょう。工業で天然ガスを使う恩恵は家庭で使う以上のメリットがあります」
タイラー理事は話した。

バングラデシュは燃料のほとんどを輸入している。したがって家庭やその他の部門で、LPGの使用量を増やすことは合理的だ。現在、天然ガスは毎日の需要に対して22%不足してる。
オメラ石油のタンジーム・チョードリー副総裁は話した。

バングラデシュ/The Daily Star Feb 27 2017
http://www.thedailystar.net/business/lpg-price-mechanism-the-offing-1367755

翻訳:吉本
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