送金不安続く

送金不安続く
2月の送金は前年比17.6%減の9億3600万ドル(1069億2677万円)と、下落を続けた。

会計年度7-2月期の送金受領額は、17%減の81.1億ドル(9265億円)だった。

中央銀行(BB)は最新の金融政策で、原油価格の低迷により、海外に住むバングラデシュ人からの送金が減少したと述べた。

2016年から17年にかけ、送金流入は前年と比較して毎月減少している。

今週初め、バングラデシュを訪問した国際通貨基金(IMF)の古澤満宏副総裁は、バングラデシュにとって、送金の弱まりが新たな課題だとデイリースターに話した。

銀行チャンネルを通じて送金の落ち込み要因を調べるため、BBはいくつかの措置をとった。また違法なチャンネルを通じて送金することはできないと、外国で働くバングラデシュ人に呼びかけた。

送金は衣料品輸出に続く、バングラデシュで2番目に大きい海外収入源だ。

そのため送金減少は経常収支を悪化させ、国際収支を広げる。

BBのデータによると、7-11月期、経常収支はマイナス7.26億ドル(828億円)となり、貿易赤字は38.8億ドル(4423億円)に拡大した。

昨年、多くの国民が働くために外国へ行ったが、送金は減少した。

人材雇用研修局によると、2016年、74万9249人の労働者が外国へ向かった。前年は55万5881人だった。

原油価格の下落で送金額が減少したと、財務省担当者は話す。

サウジアラビアは2016年の人材輸出で最も高いシェアを占める一方、かなりの労働者がオマーンやカタール、マレーシアに向かった。

世界銀行ダッカ事務所のリードエコノミスト、ザヒド・フセイン氏は、送金減少は石油輸出国の原油価格と雇用の低迷という理由だけではない。昨年7月以来、米国や英国からの送金も大幅に減少していると1月に話した。

フセイン氏によれば、英国のEU離脱と米国の選挙結果に起因する不確実性が送金の流れに影響を与え、非公式チャンネルを通じて送金する傾向が高まっているという。

湾岸諸国の財政整理が予想以上に進んだ場合、送金流入は急激に減速する可能性があると、フセイン氏は話した。

バングラデシュ/The Daily star Mar 03 2017
http://www.thedailystar.net/business/remittance-woes-continue-1370224
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #送金減少