民間商業銀行の昨年の純利益成長率が17.2%を記録したことで、株式市場の投資家は喜びの声をあげるだろう。
2016年、民間銀行は780.6億タカ(1117億円)の純利益を出し、銀行部門全体の実績の大半を占めた。
バングラデシュ銀行の暫定統計では、2016年の銀行部門全体の収益額は前年比4.9%増、830.6億タカ(1189億円)だった。
昨年の銀行の営業収入は2156億.7タカ(3087億円)で、このうち605億タカ(866億円)が税金として差し引かれ、721億タカ(1032億円)が不良債権への準備金に充てられた。
民間銀行の純利益が増加するのは株式市場にとって常に良い事だ。プバリ銀行前代表取締役で、現在はイスラミ銀行の独立取締役を務めるヘラル・アーメド・チョードリー氏は話す。
「民間銀行は今年、株式の保有者に良い配当を出すことができるでしょう」
民間銀行の利益額が大きく増えた理由は、不良債権削減のため、多くの手順を踏んだことだ。
「その結果、不良債権はさほど増加せず、必要な準備金を少なくできました。そのおかげで利益額が大きく増加したのです」
ヘラル氏は補足した。
今年は銀行で良い収益が出ると見込まれていたため、最近の株式市場は強気だったと、民間銀行の役員は話す。
「企業の財務状況を評価して投資を行えば損はしません。市場も安定が続くでしょう」
別の役員は、株式上場している銀行の大部分の財務状況は良好であるという。
「ですから銀行の株式は現在良い投資先なのです」
だが昨年、外資銀行は民間銀行の良い流れに乗れず、純利益は7.74%減、143億タカ(204億円)となった。
営業収入は国内48銀行が11%増の1752億タカ(2,508億円)だった一方、外資銀行は15%減の245.5億タカ(351億円)だった。
バングラデシュに存在する57銀行のうち、イスラミ銀行バングラデシュが昨年154.6億タカ(221億円)の最多営業収入を計上した。その後ろにはスタンダード・チャータード銀行(138.6億タカ:198億円)、ナショナル銀行(108.5億タカ:155億円)と続く。
ジャナータ銀行の営業収入は101億タカ(144億円)で4番手だった。
国営6銀行は合計で201億タカ(287億円)の営業収入で、昨年よりも37%減少した。
準備金や税金を計算に入れると、国営銀行は51.1億タカ(73.1億円)の純損失を出したことになる。2015年の損失額は12.5億タカ(17.9億円)だった。
同じく国営の特別銀行であるクリシ銀行とラジシャヒクリシウンナヤン銀行は、昨年41.8億タカ(59.8億円)の損失を計上した。2015年の損失額は16.7億タカ(24億円)だった。
The Daily Star Mar 14 2017
http://www.thedailystar.net/business/private-banks-book-hefty-net-profits-1375672
翻訳:長谷川
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