56.8億タカのデニム工場建設

56.8億タカのデニム工場建設
バングラデシュジュート工場組合(BJMC)は、デニムを中心とした生地の製造を行う56.8億タカ(80億円)の複合ジュート生地工場を建設する計画を立てた。

デニムは国内外市場で増加している需要に適合させるため、ジュートと綿を混ぜ合わせて製造する。

BJMCによれば、既に計画省プロジェクト評価委員会の承認を受けたという。

現在、国家経済会議実行委員会(ECNEC)の最終承認待ちだ。

「我々はこのプロジェクトに収益性があると結論付けました」
26のジュート工場を経営するBJMCのマームドゥル・ハッサン会長は話した。

BJMCの輸出品目は、長い間ヘシアン生地やジュート袋が占めていた。近年、輸出品目の多様化や市場機会の拡大のための措置を取ったと組合役員はいう。

2015-16会計年度、BJMCはジュート製品生産の5分の1を占めた。顧問のバブル・チャンドラ・ロイ氏によれば、組合にはビスコースレーヨン(人造絹糸)など更なる製品多様化のため、新しい生産拠点を設ける構想もあるという。

さらにデムラ(Demra)に建設予定の複合ジュート衣料工場でも生地の生産が行われるとロイ氏。
「世界的には、莫大なデニム需要があります。我々の狙いはその需要に対応することです」

隔年開催の"バングラデシュデニムエキスポ"によれば、国際デニム市場は2020年までに640億ドル(71兆9千億円)に達する見込みだという。2014年時点の市場規模は562億ドル(63兆1千億円)だった。

現在バングラデシュには30のデニム工場があり、合計生産力は年間4億3500万ヤード(3.98億メートル)だが、需要は年間8億ヤード(7.3152億メートル)だという。

「デニム生地には大きな供給ギャップがあります」
ジュートと綿からの生地製造に関してはまだ推定ができていないとロイ氏は補足した。

ジュート価格は1キログラム当たり50タカ(70円)だが、国内工場では付加価値を与えることでより高価格になるという。ハッサン会長によれば、このプロジェクトはシェイク・ハシナ首相から基本的同意を既に得ているという。
「今年からこのプロジェクトの作業を始める予定です」

BJMCは2007-08会計年度から2015-16会計年度にかけて、2010-11会計年度を除くすべての年度で赤字となった。2010-11年度の収益額は1億7500万タカ(2億4500万円)だった。

BJMCの年次報告によれば、2015-16年度の損失額(未監査)は61億9千万タカ(86億8千万円)で、前年度の72億6千万タカ(101億8千万円)より減少したという。

The Daily Star Mar 21 2017
http://www.thedailystar.net/business/bjmc-takes-tk-568cr-project-make-denim-1378957
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #デニム