バングラデシュは23日、インドと"南アジア衛星"に関する協定を締結し、インド政府の取り組みに正式に参加することになった。
バングラデシュ通信規制委員会(BTRC)のシャジャハン・モハムード会長とインドのハーシュ・ヴァルダハン・シュリングラ高等弁務官が“48oEで提案された軌道周波数調整”協定に署名を行った。
地域を結び付け、人々に恩恵をもたらすこのプロジェクトには、パキスタンを除く南アジアの全ての国が参加する。
「我々2カ国のハイテクによる協力の象徴です」と、シュリングラ氏。
インドの親密な友好国でパートナーの隣国バングラデシュが、地域の中では最初に取り組みに合意したことに満足しているとシュリングラ氏は話す。
南アジア衛星は教育や保健、緊急時の通信利用を目的とした通信衛星で、南アジア全域をカバーする。
プロジェクトに参加することで、通信教育や通信医療、政府間ネットワーク、災害時の緊急通信、テレビ放送、番組の家庭への直接配信サービスなどが受けられる。
衛星はインドが設計し、4億ドル(445億円)かけて建設を行った。
シュリングラ氏はシェイク・ハシナ首相に対し、協力への感謝を表明した。
「南アジア衛星の打ち上げは南アジア経済の再統合に寄与するとともに、人々の暮らしを繋げ、力づけ、変化させるでしょう」
Kuバンドトランスポンダー(36メガヘルツ)12基を備えるこの2トン級通信衛星は、インド宇宙研究機関(ISRO)を通じて打ち上げられる。
参加国は36~54メガヘルツの容量を持つ専用のトランスポンダーを国内向けに利用できる。コンテンツ制作や利用に関しては各国が責任を負う。
2014年、インドのナレンドラ・モディ首相は南アジア地域協力連合(SAARC)のカトマンズ会合で、"隣国への贈り物"と銘打って衛星打ち上げを発表した。
シュリングラ氏によれば、衛星はインドによる南アジア発展への貢献を反映したもので、地域のため、インドの技術を共有するものだという。
調印式にはバングラデシュのM・シャハリアル・アラム外務担当国務相や、M・シャヒドゥル・ホク外務担当次官も参加した。
Prothom Alo Mar 23 2017
http://en.prothom-alo.com/science-technology/news/143169/Dhaka-joins-S-Asia-satellite
翻訳:長谷川
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