アジアインフラ開発銀行(AIIB)は、バングラデシュのガス供給改善プロジェクトに6千万ドル(66.7億円)を提供する。バングラデシュへの融資は2016年のAIIB結成以来、2度目となる。
昨28日の声明で、ガス供給不足はバングラデシュのエネルギー安全保障に影響を与え、経済成長を抑制するとした。
AIIBは"バングラデシュ天然ガスインフラ・効率改善プロジェクト"に対し、アジア開発銀行(ADB)と共同融資を行う。
ADBは昨年11月、このプロジェクトへ1.67億ドル(185億円)融資することを承認した。プロジェクトは越境パイプライン経由の輸入や、液化天然ガスの輸入によるバングラデシュのガス供給改善を目的としている。
経済関係局によれば、AIIBの融資はLIBOR(ライボー)プラス1.15%の金利で、返済期間は25年、5年の猶予期間があるという。
ライボーはロンドンインターバンクマーケットで銀行間の短期借入に用いられる金利で、短期金利指標として世界的に用いられる。AIIBはこの6千万ドルの融資以外に、インドネシアへの2.25億ドル(250億円)の融資を承認した。
「パートナーと一緒に進める協力により、インドネシアとバングラデシュに待望の融資を行えることを評価しています」
AIIBのD・J・パンジャン副総裁兼最高投資責任者は声明で述べた。
AIIB理事会が承認した融資は、何を重点に置くかで異なっているものの、インフラ支出を経済成長に生かし、地域の生活の質を改善するための取り組みであるという点では同じだと、パンジャン氏はいう。
昨年6月、AIIBはバングラデシュにおける電力配送システム改修・拡張プロジェクトに、1.65億ドル(183億円)の融資を承認した。AIIBは昨年1月に設立され、現在まで70カ国が加入、20億ドル(2224億円)規模の投資を行ってきた。
AIIBはアジアのインフラ需要拡大に合わせ、当初5~6年で年間100~150億ドル(1.11兆~1.66兆円)の融資をし、地域の社会的・経済的成長に貢献することを目指している。
The Daily Star Mar 29 2017
http://www.thedailystar.net/business/aiib-provide-60m-boost-gas-supply-1383010
翻訳:長谷川
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