サミット・グループがコックス・バザール(Cox's Bazar)県モヘシュカリ(Moheshkhali)島に5億ドル(553.5億円)かけて建設予定のフローティングLNG(液化天然ガス)ターミナルに、最終許可が得られる見込みとなった。
内閣購入委員会の承認は今週行われる予定だ。
エネルギー省の提案が承認された後、サミットグループはペトロバングラとの最終契約にサインする必要がある。
エネルギー省は2つの承認(ターミナル使用、その他の実施)を求めている。これはバングラデシュにとって2つめのLNGターミナル契約になる。
7月、国営ペトロバングラと米国のエクセルレートエナジーが、バングラデシュ初のLNGターミナル建設の最終契約に署名した。ペトロバングラは固定構成料金として、サミットに一日15万8511ドル(1754万7千円)、港湾サービス構成料金として3万500ドル(337万6300円)支払うことになる。
エネルギー省の提案によると、エクセルレートエナジーには固定構成料金や港湾サービス構成料金として、それぞれ一日15万9186ドル(1762万2千円)、3万2千ドル(354万2千円)支払うことになるという。
「国は1日に2500ドル(27万7千円)を節約することになります」
サミット・グループの担当者は話した。
サミットグループの一部門のサミットLNGターミナルカンパニーは、最終契約署名後、18カ月以内にフローティング施設を開発することになる。
LNGターミナル会社は1日5億立方フィートのガスを供給し、政府は年間15.6億ドル(1727億円)を支払う。
ターミナルのコスト5億ドルはサミットが支払い、グループの建設会社や運搬会社が設置する。
エネルギー省の提案では、契約期間は15年で、ターミナルを無料でペトロバングラに引き渡さなければならないという。
ペトロバングラは必要に応じて、LNGターミナルとしてフローティング貯蔵再ガス化ユニット(FSRU)を使用することができる。
バングラデシュは国内埋蔵量の枯渇や需要の高まりによるエネルギー不足を解消するため、外国に目を向けている。
1日の需要は33億立法フィートなのに対し、供給は27億立法フィートとなっている。
ガス不足は電力供給だけでなく工場や家庭にも影響を与えてきた。
政府はLNGターミナルを4基、1、2カ所のフローティング貯蔵庫、再ガス化装置を設置することを目指している。
エネルギー部局の見積もりによると、2041年のガス需要は80億立法フィートになるという。
LNGターミナルを建設するため、政府はすでに十数社以上の企業から提案を受けている。
中国フアンチュコントラクティング&エンジニア社はモヘシュカリにLNGプラントを、KOGAS-MGCB-KSBLコンソーシアムはソナディアに 陸上ターミナルを建設することを提案している。シンガポールのセムブコープユーティリティプテ社はグラビーフロートターミナルと深海での貯蔵タンクの設置を提案した。
グラビーフロート技術は、造船所でターミナルを完全な形に作り上げることが可能だ。またLNGを直接船に積み込むため、ターミナルを浅瀬に設置する。
ペトロバングラは12月にインドのエネルギー会社ペトロネットと、クトゥブディア島にLNG再ガス化ターミナルとパイプラインを設置する推定9.5億ドル(1051.6億円)の契約を結んだ。
バングラデシュ/The Daily Star Apr 04 2017
http://www.thedailystar.net/business/summit-group-get-nod-lng-terminal-week-1385884
翻訳:吉本
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