発電所建設に青信号

政府は昨5日、国のエネルギー保障に関して、787メガワットを発電するレンタル発電所の設置や、トリプラ州(インド)から電力60メガワットの輸入を含む大きな決定を行った。

電力の輸入は4月8日、ニューデリーでバングラデシュ・インド両国首相のビデオ会議により開始される。この決定は昨日行われた調達に関する内閣委員会で承認された。

輸入料金は1年目が1キロワットアワー当たり6.31タカ(8.7円)で、その後、年に5%増加する。輸入は4年間行われる予定だ。

バングラデシュは2016年3月以来、トリプラ州からすでに100メガワットの電力を輸入している。料金は1キロワットアワー当たり6.4タカ(8.9円)だ。

また、調達委員会は国内7か所へ、15年契約のレンタル発電所の設置を承認した。

これらの発電所では787メガワットの電力が作られ、価格は1キロワットアワー当たり7.92タカ~8.40タカ(11.0~11.6円)になる。チャンドプール(Chandpur)にはドリーン・ジェネレーション・アンド・システムズとドリーン・パワーハウス・アンド・テックによる共同体が115メガワットのレンタル発電所を設置する。オイルベースの燃焼加熱炉発電所の電力単価は1キロワットアワーあたり7.93タカ(11.01円)となる。

ラクダナビはフェニ(Feni)に114メガワットのオイルベースの燃焼加熱炉発電所を設置し、電力は政府が1キロワットアワーにつき8.30タカ(11.5円)で買い取る。電源協会はナラヤンガンジ(Narayanganj)のメグナガート(Meghnaghat)に104メガワットの石油火力発電所を設け、政府が1キロワットアワーにつき8.35タカ(11.6円)で買い取る。

また、コンフィデンス・セメントとコンフィデンス・スチールの合弁会社がロングプール(Rangpur)に113メガワットのレンタル燃焼加熱炉発電所を設置する。電力単価は1キロワットアワーにつき8.21タカ(11.4円)となる。この合弁会社はボグラ(Bogra)にも113メガワットの発電所を設ける予定で、電力単価は1キロワットアワー当たり8.25タカ(11.46円)となる。

エナジーパック・パワージェネレーションはタクルガオン(Thakurgaon)に115メガワットのディーゼル発電所を設置する。電力は政府が1キロワットアワー8.22タカ(11.41円)で買い取る。

エナジープリマはノアカリ(Noakhali)に113メガワットのオイルベースの燃焼加熱炉発電所を建設する。電力は1キロワットアワー当たり8.41タカ(11.68円)の価格で政府が買い取る。

内閣はサミットグループに対し、コックスバザール(Cox's Bazar)のモヘシュカリ(Moheshkhali)島に国内2カ所目となる液化天然ガス水上ターミナルの建設提案を承認した。費用は5億ドル(553億円)だ。

承認後、エネルギー省はサミットグループとの間で、ターミナルの利用と実施に関する2つの協定を締結することになる。

「これにより、国は1日2500ドル(27.6万円)が節約できます」
サミットグループの役員は話した。

水上ターミナルの建設は、企業グループのサミットLNGターミナルカンパニーが最終契約から18カ月以内に行う。

ターミナルは1日に5億立方フィートのガスを供給し、政府が年間15.6億ドル(1727億円)で買い取ることになる。

ターミナルはBOOT(build-own-operate-transfer:建設会社が施設の運用を行うが、最終的には所有権を公に譲渡する)方式が適用される。

エネルギー省の提案内容では、15年の契約期間終了後、所有権はペトロバングラに無償譲渡されることになる。

必要が認められれば、ペトロバングラは水上再ガス化貯蔵設備をLNGターミナルとして利用できる。

The Daily Star Apr 06 2017
http://www.thedailystar.net/business/major-power-deals-get-green-light-1386973
翻訳:長谷川
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