ポヘラボイシャク(ベンガル新年：4月14日)を前に、衣服やアクセサリーを販売する電子取引サイトには人々が押し寄せ、宣伝や注文で大賑わいだ。
オンライン販売業者は新年を見据えて大幅な値引きや現金還元を実施しており、これにより注文件数は普段よりも40-50％増えている。
「この1週間で受けた注文数は普段の1カ月分です」
バングラデシュeコマース協会(e-CAB)のラジブ・アーメド会長は話す。
設立3年目となるe-CABは、今日4月7日をeコマースデーとしている。
販売業者は今年、新年を見据えて大きな値引きをしているとアーメド会長はいう。
「会員にはオファー内容を多様化するよう要請しました」
ajkerdeal.com創設者のA・K・M・ファヒム・マシュロール氏によれば、普段のオンライン注文件数は1万5千件ほどだが、この時期は40％ほど増えるという。
市場規模の公式調査はないものの、その価値は60億タカ(82.3億円)を下らず、毎年50％ずつ成長しているとマシュロール氏。
デジタルサービス調査を行っているライトキャッスル・パートナーズによれば、バングラデシュの電子取引額は2015年末の時点で約40億タカ(54.8億円)だったという。
アーメド会長は、政府が昨年からポヘラボイシャク期間中に職員にボーナスを支給していることを称賛し、そのこともビジネスの加速に貢献していると話した。
ajkerdeal.comは現在、サリーやパンジャビ、サルワールカミズ、Tシャツ、子ども服など、ボイシャク向けの品物1万点につき、最大50％の現金還元サービスを提供している。
ダラズ・バングラデシュ(daraz.com.bd)は最大70％の値引きを提供しており、3月30日から4月14日までボイシャクフェアを行っている。
ダラズは南アジア地域の電子取引市場あり、他にも4カ国で運営している。バングラデシュでは2年前に運営を始め、現在6万点以上のポヘラボイシャク向け商品をウェッブ上で扱っている。
ダラズのシャイアンタニ・トゥイシャ代表取締役社長によると、昨年は1週間のフェアが成功したため、今年、フェア期間の延長を決定したという。今年のフェアのテーマは"オンラインショッピングを楽しみ、経済を強くする"だ。
商品配達部門もオンライン取引の増加に伴って伸びている。
電子取引商品配達サービスを提供するeCourier.com.bdの創設者で経営責任者のビプロブ・G・ラーウル氏によれば、現在、発注数は20％増えており、ポヘラボイシャク前の3～4日間は50％増えるという。
「現在私たちは、商品の殆どをダッカ以外に配送しています」
別の電子取引業者バグドゥームの営業責任者、ミラジュル・ホック氏によると、同社は外国からの注文も受けているという。
「国内に住む親戚への贈り物として、外国からの注文が増えています」
ダラズとバグドゥームはどちらもオンライン決済に割引を適用しているが、市場は代金引換払いが主流だという。
バグドゥームの場合、オンライン決済取引はわずか3％で、代金引換払いが86％、残りはモバイル取引だとホック氏は話した。
「オンライン決済には追加で最大20％の値引きを提示していますが、取引の90％は相変わらず現金で行われています」
ダラズのトゥイシャ氏は話した。
e-CABによると、現在バングラデシュでは1000社以上の電子取引業者が活動しており、他にも多くのプラットフォームがフェイスブック経由のビジネスを行っているという。
電子取引が増えるとともに、詐欺犯罪を防止するため、政府は政策立案に向けて動いている。
国内の大手ブランドの多くはオンライン販売を行っており、こちらもポヘラボイシャクを前に良い反応だという。
The Daily Star Apr 07 2017
http://www.thedailystar.net/business/online-sales-rocket-ahead-pahela-baishakh-1387486
翻訳：長谷川
#バングラデシュ #ニュース #ネットショッピング
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