BTCL、33億タカの損失

BTCL、33億タカの損失
民間携帯電話会社との競合が激化する中、バングラデシュ電話通信株式会社(BTCL)は昨会計年度、過去最大となる33.64億タカ(46.2億円)の損失を記録した。

BTCLは2002年から04年にかけて10億タカ(13.7億円)以上の純益を出していたが、その数字は2012-13会計年度を除き、毎年減少している。同社は2008年に公営企業となり、それ以降に黒字となったのは2年間だけだ。

純損失は対前年比18.02%増となり、そのうち、国際通話転送が11.68億タカ(16億円)を占める。

国内のサービスに収益は11%減の28.13億タカ(38.6億円)で、多くの顧客が固定電話から離れたことが原因だ。

BTCLが現在保有する固定電話接続数は約70万件で、2011年6月時点の100万件から減少している。

BTCLのマーフズ・ウディン代表取締役は昨会計年度の結果についてコメントを出さなかった。

だがBTCLの上級役員によれば、同社は政府からの多額の資金投入を受けているにもかかららず、毎月約3億タカ(4.12億円)の損失を被っているという。

この役員は、損失の原因は道路や下水工事の際、銅線や光ファイバーケーブルが何度も断線したことだとした。BTCLは毎月約4億タカ(5.49億円)の収益を出しているが、主にケーブルの修復などに約7億タカ(9.61億円)を費やす必要があるという。別の幹部は、度重なる損傷により、ケーブルの回線速度やシグナル伝達能力が低下していると話した。

その一方、2015-16会計年度の収益額は、前年比51.28%増の157.84億タカ(217億円)を記録した。

他の国際ゲートウェイ(IGW)会社が通話ルーティング料金を引き上げる中、BTCLは据え置いたことで、外国からの通話収益は14倍の58.32億タカ(80.1億円)になった。

他のIGW会社は昨年、料金を1分間1.5セント(1.64円)から2セント(2.19円)に引き上げたが、BTCLは1.5セントのまま据え置いた。同社はインターネットやデータ通信事業も好調で、収益額は60%増の7.37億タカ(10.1億円)になった。

The Daily Star Apr 13 2017
http://www.thedailystar.net/business/btcl-posts-record-loss-tk-33644cr-1390447
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #ニュース #通信