ホルカタ祝いで納税仕向ける

ホルカタ祝いで納税仕向ける
ベンガル暦で1年の終わりとなる昨13日、税務官は初めて数世紀の伝統を持つ"ホルカタ"(新しい台帳:新年を記念して新しくする)を祝い、納税者が未払い金を精算して約束を守るよう仕向けた。

昨日、合わせて56.6億タカ(77.4億円)の税金が集められた。内訳は所得税が30.6億タカ(41.8億円)、関税が20.7億タカ(28.3億円)、付加価値税(VAT)が5.3億タカ(7.25億円)だ。

歳入庁(NBR)の事務所では納税者に菓子や伝統的な軽食が振る舞われ、納税者も税務官もお祭りムードだった。

「納税者からの反応は良好です。NBRがこのお祝いを継続し、歳入文化の一部となることを期待します」
NBRのモハンマド・アブドゥール・ラッザク氏は話した。

ホルカタはベンガルの店主や商人がポヘラボイシャク(ベンガル新年)に新しい台帳を開いて祝うお祭りだ。

「我々はこの伝統の祭りを祝うことで、納税者が自発的に未払い分を支払う文化を作ろうとしています。彼らとの間に信頼関係を築き、税務に対する恐怖感を打ち破ろうとしています」
所得税高額納税者部門(LTU)のモハンマド・アラムギル・ホサイン長官は討論会で話した。

討論会は所得税LTUがホルカタ祝いの一環として開いたもので、銀行口座の凍結などで未払金に気付くのではなく、自発的に未払金を支払うことに焦点を当てた。

LTUでは高額納税者や団体1141件の税金に関する事項を扱っており、昨日は主に銀行や保険会社から未払い税や前納税として2.9億タカ(3.96億円)を受け取った。

NBRは今会計年度3月期限の未払い税55億タカ(74億円)のうち、約30億タカ(41億円)を回収した。

ホルカタ祭りを開く一番の目的はこの日に税金を回収することではなく、人々の間に認識を形成し、納税者に定期的な納税を促すことにあると、税務官ら話した。

バングラデシュ商工会議所連盟(FBCCI)のアブドゥル・マトルブ・アーマド会長は、この試みはNBRと納税者の間にある溝を埋めてくれるだろうと話す。
「我々はこの新しい試みを歓迎します。これにより、私たち全員の間に信頼関係が築かれるでしょう」
税フェアを始めとするNBRの多くの試みにより、近年、納税者の恐怖感が減ったとアーマド会長はいう。

第1税区モハンマド・ルトフル・アジーム副長は、ホルカタには長きにわたって続くベンガル人の伝統だと話す。
「今我々はこの伝統を祝い、納税者がこのお祭りの中で未払い金を支払いに来ることを歓迎しています」

携帯電話会社や多国籍企業、銀行、保険会社などの大企業を扱うLTUVATは、昨日の午後までに1.06億タカ(1.45億円)以上を回収した。

LTUVATのマティウル・ラーマン長官によれば、NBRは30社の事務局や財務責任者と協議し、裁判外和解や代替紛争解決(ADR)を通じ、税務関連の紛争を解決するよう促したという。

これらの企業は年間VAT収入額の40%、未払い税金やVATに関する紛争の75%を占めているとラーマン長官は補足した。

LTUVATは、合計29.6億タカ(40億円)が絡む複数の紛争を6月までに決着させようとしているとラーマン長官。既に2.2億タカ(3.1億タカ)が絡む13件の紛争が決着している。

The Daily Star Apr 14 2017
http://www.thedailystar.net/business/nbr-collects-tk-566cr-it-celebrates-halkhata-festival-1391188
翻訳:長谷川
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