政府は低いインフレ率と、政治的安定で生まれた勢いを活かす方向で、2017-18会計年度の経済成長目標を7.4%に定めた。
「今会計年度のGDP成長目標は7.2%です。我々はこれを達成しました」
昨16日の財務調整協議会と財源委員会の後、AMA・ムヒト財務相は報道陣に話した。
だが世界銀行は財務相による公表に異を唱えた。
世界銀行は昨日、バングラデシュの経済成長は今年度は6.8%、次年度は6.4%になると発表した。
それ以前にアジア開発銀行や国際通貨基金は、今年度の経済成長は7%を下回るだろうとしていた。
昨日の会議では、次年度のインフレ率目標値を今年度の5.8%を下回る5.4%に設定した。
2月時点のインフレ率は5.31%だった。
財務調整協議会では、予算の事前規模が4兆26億7千万タカ(5兆3633億円)に定められた。
中期予算枠組みに従うと、次年度予算は3兆9千万タカ(5兆2258億円)程度になるため、4兆タカ(5兆3598億円)という数字はそこまで大規模ではない。
だが財務省職員によれば、この数字は6月の予算公表前に調整が入るだろうという。
今年度予算は3兆4060億5千万タカ(4兆5639億円)だが、6月に発表される改訂予算は3兆1千億タカ(4兆1538億円)に下方修正される見込みだと職員は補足した。
年次開発プログラムは今年度の1兆1900億タカ(1兆5945億円)から増額され、1兆5千億~1兆5300億タカ(2兆99億~2兆501億円)になる見込みだ。
次年度収入目標は2兆6300億タカ(3兆5240億円)に設定された。このうち2兆3600億タカ(3兆1623億円)が歳入庁(NBR)からの収入とされる。
NBRによる今年度の収入目標は1兆8千億タカ(2兆4119億円)だ。
今年度当初8カ月間のNBRの収入成長は20%だが、これは歴史的な観点を考慮すれば満足のいく数字だ。
だが、今年度当初に設定した目標値からすれば、実収入額は43.89%の成長を達成する必要がある。
2017-18年度の財政赤字は長年にわたる対GDP比5%以内の慣例を破る形で、6%近くに設定される見込みだ。
過去数年間は赤字額がGDPの5%以内に留まるよう入念に予算を準備していたが、途中段階で赤字額は4%を下回る見込みだった。
「我々は赤字額を高いレベルに保ってきました。ですが、赤字額が今年度の終わりにかけて下がりつつあるため、恩恵がなかったかもしれません」
財務相は話し、2016-17会計年度の赤字額は5.4%に設定されると思われると補足した。
バングラデシュ/The Daily Star Apr 17 2017
http://www.thedailystar.net/business/govt-sets-growth-target-74pc-1391938
翻訳:長谷川
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