1千人以上が死亡した4年前の裁判が未だ始まらないため、ラナ・プラザ崩壊裁判の待ち時間はすぐ終わることはないだろう。
9階建ビル(ラナ・プラザ)を建築したときの建築基準違反を提起した別の裁判も、同様の運命に直面している。
昨年7月18日、ラナ・プラザのオーナーであるソヘル・ラナ容疑者を含む41人は殺人容疑で起訴された。
2013年4月24日のラナ・プラザ崩壊で、衣料品労働者を中心に少なくとも1136人が死亡、2500人以上が負傷した。これにより、バングラデシュの労働基準と人権に関する世界的な批判が高まった。
2015年6月、調査官ビジョイ・クリシュナ・カー氏は殺人事件と建築法違反の2つの告訴状を提出した。
被告人のうち、ラナ容疑者と彼の両親アブドゥル・カレック容疑者とモルジナ・ベグム容疑者他34人が犠牲者を死に至らしめたとして、他4人はラナ容疑者の逃亡を助けたとして告訴された。
国内最大の工業災害に関連した殺人事件として、3人の政府職員も起訴された。だが、政府は彼らを告訴状に含める許可を与えなかった。
この裁判は昨年9月18日に始まる予定だった。
だが、殺人事件で起訴されたことへの合理性が課題だとして、被告人7人の裁判手続が高等裁判所にとどまっているため、裁判はまだ始まっていない。
アンワルル・カビール・バブル副検察官はデイリー・スターに対し、裁判手続は7人の被告に関して止まっているだけだと話したが、訴訟全体が停止したままだ。
主要被告人のラナ容疑者、ジャムセドル・ラーマン容疑者、他4人は拘置所で、7人は逃亡中だ。ラナ容疑者の両親を含む他27人は保釈された。
昨年6月14日、ダッカ裁判所でラナ・プラザ建設の際の“建築基準違反”を理由に提訴が行われ、ラナ容疑者他17人が告訴された。
だが2つの事件の裁判が係争中であることと、法律にいくつかの改訂があったため、裁判は進まなかった。
バングラデシュ/The Daily Star Apr 24 2017
http://www.thedailystar.net/city/two-cases-yet-go-trial-1395529
翻訳:吉本
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