ラビヤ・カトーンさんという15歳の少女がいる。
彼女は今年、SSC(中等教育資格証明)試験の準備で悩まなければならなかっただけでなく、困窮のため彼女の結婚を望む家族と闘わなければならなかった。
すべての逆境と闘いながらラビヤさんは勉強を続け、家庭教師をすることで家族を助けた。
決意と努力は報われた。マイメンシン(Mymensingh)県マクタガチャ(Muktagacha)郡ノボラン高等学校に通う彼女は、SSC試験で最高成績のGPA-5を達成したのだ。
父親のジャラル・ウディンさんはマクタガチャのパラトンギ・ウッターパラの建設労働者で、母親のレジア・カトーンさんは5人家族の家庭を守る主婦だった。
「家族は何度も彼女を結婚させようとしていました。しかし彼女はそれに抗議し、勉強を続けました」
エナムル・ハック校長はいう。
昨年12月、家族は再び結婚を決めたという。
「しかし、彼女が学校に知らせたことでそれを止めることができました。貧困と教育費を払えないことが理由で、家族はそんな結論に達したのです」
その後、学校側が彼女の教育費を支払った。
「私たちは両親と話し合い、児童婚させないように説得しました」
「SSC結果を見て、家族は大喜びしました」とラビヤさん。彼女はこのため、たくさんの努力をしてきたという。
「大人になったとき、多くの人を助けられるよう教師になりたいのです」
ラビヤさんの口調に力がこもった。
同時に彼女は悩みを抱えている。
「これからもお金がかかるため、勉強を続けられないかも知れません。母は病気で、これ以上働けないのです」
「彼女の試験結果にはとても満足しています。でも、このまま勉強を続けさせるためにどうしたらいいか、私にはわかりません」
父親のジャラルさんは話した。
学校の教師たちは、世間の富裕層が手を差し伸べてくれればラビヤさんは何の支障もなく勉強を続けられるという。そして、夢を叶えるため、あらゆるサポートが必要だと補足した。
バングラデシュ/The Daily Star May 08 2017
http://www.thedailystar.net/city/against-all-odds-1402264
翻訳:吉本
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