食糧助成金増加の見込み

食糧助成金増加の見込み
政府は2017-18会計年度、食糧給付金の支出をさらに増額する準備を整えている。

6月1日の新予算では、食糧助成金は2016-17会計年度当初の282.1億タカ(389億円:現在は372.1億タカ513億円に上方修正)から450億タカ(619億円)に増加するとみられる。

財務省筋がデイリースターに明かしたところによれば、政府は米60~80万トンを輸入するため、かなりの予算を別枠で確保しているという。

政府は7県のハオール(湿地帯)で発生した壊滅的な鉄砲水や19県で発生したいもち病による作物被害を埋め合わせるため、国際市場から米を購入することを計画している。

情報筋によれば、これらすべてに補償を行えば国庫にかなりの負担がかかるが、政府は選挙の年に食糧支援の取り組みを撤回しないことを決定したという。

次回の総選挙は2018年末に実施される。

政府は昨年、貧困者を対象に米を1キログラム10タカ(13.8円)で配給したが、現在はこれにより助成金への圧力が生じている。食糧省の職員は話す。

政府は米の高騰と大幅な作物被害の中、2017-18会計年度は米の配給対象者を拡大し、2016-17年度の修正後の割り当て分よりも10万トン多い85万トンを割り当てる予定だ。

公開市場販売(OMS)による米配給量が増加することで、食糧助成金の増額に繋がるという。

政府は予備予算予測で示したように、2017-18年度には米と小麦の提供量を274万トンまで増加させようとしている。今年度の修正後の提供量235万トンから約40万トンの増加となる。

米価は国内外で上昇を続けており、政府が米の配給を継続するにはより高値で購入する必要があるため、食糧助成金の拡大を余儀なくされている。

だが、政府は新予算で、国内の米購入予定量を2016-17年度の185万トンから160万トンに引き下げた。

政府が提示した1キログラム34タカ(46.9円)という買い取り価格は現在の市場価格よりもはるかに低い数字のため、製粉業者や商人は米を備蓄用に販売することを拒んでいるためだ。

作物被害を埋め合わせるため、政府は5年ぶりに国際市場から米を購入することを決めた。

また、洪水による100万トン近いボロ米の喪失やいもち病による更なる損失を受け、5月8日と14日、2回の国際輸入入札を提案し、米10万トンの購入を求めた。

穀物の価格が上昇傾向を示すとともに、一部の製粉業者や仲買人が意図的に市場への米供給量を減らし、25%の輸入関税を撤廃させるよう政府に圧力をかけているとの疑惑が生じる中、政府は輸入を決定した。

現在は約24万トンの米と31.5万トンの小麦が備蓄されているが、備蓄量は6年間減少を続けている。備蓄庫は200万トンの容量を備えている。

The Daily Star May 30 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/budget-next-fiscal-year-higher-subsidy-food-likely-1412749
翻訳:長谷川
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