国内電力システムの適用範囲と信頼性を高め、流通ネットワークの効率を改善するため、昨日アジア開発銀行(ADB)とバングラデシュ政府は6億1600万ドル(682億8791万円)の融資契約を締結した。
契約は農村地帯の87万5千世帯を含む95万世帯や商業利用者に、安定的に電力供給することを目的とする。
経済関係局のカジ・ショヒクル・アザム局長とADBの国内ディレクター樋口和彦氏が融資契約に署名した。
電力システム強化と効率改善プロジェクトは、2021年までに国民全員に電力アクセスを提供するという政府目標に寄与する。
プロジェクトの総費用は10億590万ドル(1115億1106万円)。 ADBが市場ベース融資6億ドル(665億円)と譲与条件融資1600万ドル(17億7321万円)、政府が4億4100万ドル(488億8794万円)を拠出する。
「このプロジェクトを通じ、新たに農村地帯の100万世帯近くに電力が供給できます」
樋口氏は声明で述べた。
また、急速に発展し、電力需要の高いダッカ地域により多くの電力を供給することにも役立つという。
プロジェクトには修復や農村部で5万km以上のネットワークの拡張、400キロボルトの送電線の建設、ダッカでの配電網の自動制御システム設置が含まれる。さらに、電力機関のプロジェクト設計、投資計画、制度強化を支援する。
日本政府が資金を提供する貧困削減基金の助成金200万ドル(2億2171万円)もプロジェクト費用の一部に入っている。
助成金は小規模企業、特に女性が経営する企業への手頃価格で安定した電力供給や、電力部門の女性雇用の促進を支援する。
バングラデシュ/The Daily Star May 30 2017
http://www.thedailystar.net/business/adb-gives-616m-help-upgrade-power-system-1412941
翻訳:吉本
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