セーフティネット広がる

セーフティネット広がる
2017ー18会計年度、様々な社会的セーフティネットプログラム(SSNPs)の下、政府から手当や食糧を受け取る受益者数は70万人近く増えるだろう。

次の総選挙が1年と少しに迫る中、政府はセーフティーネットを広げることを計画している。

新たな受益者が加われば、社会的セーフティネットプログラムに組み入れられる国民は860万人になる見込みだ。SSNPsへの予算配分も上昇すると、財務省関係者はいう。

政府は2016-17年度予算では、社会保障や権限付与に4523億タカ(6214億円)の予算を割り当てた。これは総予算の13.28%で、GDPの2.31%に匹敵する。


次の国家予算で受給者数が増える最大理由は高齢者扶助プログラムによってだ。財務省職員によると、現在この政策の下、毎月315万人の国民が500タカ(687円)を受け取っているが、政府は人数を350万人に、割り当てを600タカ(824円)に増やすという。

また、"未亡人、極貧割当てプログラム"ではおよそ115万人の女性が毎月500タカを受け取るが、政府はこの人数も126.5万人に、金額を600タカに増やすことを計画している。

最近発表されたバングラデシュ統計局(BBS)の調査によると、女性のうち離婚女性や未亡人、極貧女性数は10%に増加したという。2013年から見ると1.5%増だ。

次の予算で政府は"極貧母子割当てプログラム"の受益者数を50万人から60万人に、月500タカの手当を700タカ(962円)に引き上げる計画だ。

また、受益者数を75万から82.5万人に増やすことを決めたことで、"財政的困窮障がい者割当て"の受益者は7万5千人増加する。手当はこれまでの月600タカから700タカへ増額される。

VGD(脆弱なグループ開発)受益者数は100万人と変更していないにかかわらず、政府は現在の毎月コメ30キロとともに、現金200タカ(275円)を支給することを計画している。

また、茶園労働者に食糧を提供する代わりに、毎月5千タカ(6870円)の現金を支給することを計画する。

公開市場販売(OMS)や脆弱グループ栄養補給(VGF)、テスト救済(TR)、労働食糧(FFW)、金銭労働(WFM)、貧困労働者の雇用創出プログラム(WFM)は次年度も引き続き実施する予定だ。

23省庁が100以上の社会的セーフティネットプログラムを実施しているため、それらには絶えず荷抜きや汚職、重複がついて回ってきた。

政府は伝統的に、退職公務員の年金をSSNP予算に組み入れている。これはセーフティネットプログラム総予算の3分の1以上を占める。

バングラデシュ/The Daily Star Jun 1 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/safety-net-widen-fy-1413673
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #社会的セーフティネットプログラム