政府は2017-18会計年度の助成金支出額を今年度より17.3%多い、2795.4億タカ(3865億円)とする。貧困者に米を安く提供することが主な目的だ。
食糧助成金は今年度より22.17%多い454.6億タカ(628億円)となる。
今年度の当初予算における食糧助成金枠は282.1億タカ(390億円)だったが、昨年導入された貧困者に1キログラム10タカ(13.7円)で米を配給するプログラムを実施するため372.1億タカ(514億円)に修正された。
過去数年間、助成金に関しては燃料と電力が大部分を占めていた。
だが、バングラデシュ石油公社(BPC)は石油国際価格の低下を背景に大きな収益を得ているため、今年度と次年度は助成金が供与されない。BPCはおよそ8年間で4200億タカ以上(5806億円)の助成金を受け取っている。
2017-18年度の電力部門への助成金は550億タカ(760億円)で、今年度と同じ金額だ。
政府はエネルギー部門と農業部門の助成金も削減している。
国際市場の肥料価格低下を受け、今年度の農業助成金は減額修正された。当初予算では農業助成金に900億タカ(1244億円)が割り当てられていたが、修正予算で600億タカ(829億円)になった。
だが次年度予算の割り当て額は900億タカとなる。
輸出とジュートについては次年度も助成金に変動はなく、450億タカ(622億円)で継続される。
官民パートナーシップ(PPP)・ファンド
次年度予算ではPPPファンドに200億タカ(275億円)を割り当て、このファンドの下で行われているプロジェクトの進行を促進する。
AMA・ムヒト財務相は議会の予算演説の中で、政府は公共インフラの建設に民間投資を動員するため、PPPに対する法的・機関的な枠組みをすでに形成したと説明した。
現在実施されている45件のPPPプロジェクトには、民間から約140億ドル(1兆5517億円)が投資されている。
財務相によれば、これらのプロジェクトのうち9件は借款協定が締結され、13件は調達段階にあるとされる。
加えて2011年には物的インフラへの資金提供を目的として、バングラデシュ・インフラストラクチャー・ファイナンス・ファンド株式会社が設立された。
ファンドはこれまでに26件のPPPプロジェクトに対し、211.3億タカ(292億円)に資金提供を行った。
2017ー2018年度にはさらに20件のプロジェクトに対し、380.9億タカ(526億円)をファンドから提供する予定だと財務相は話した。
The Daily Star Jun 02 2017
http://www.thedailystar.net/Bangladesh-Budget-2017-18/frontpage/subsidy-expense-go-173pc-1414411
翻訳:長谷川
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