英国の資金援助で5年間行われる"バングラデシュの貧困者のための事業融資"プログラムは、国内の零細企業や小企業の発展のために3400万ポンド(48億3622万円)を投資する。
民間企業や個人は事業概要を提出することで、プロジェクトから資金援助を受けられる。
昨12日に行われた"バングラデシュの零細・小企業融資アクセス利便化:チャレンジファンドプロジェクトの効果に対する早期のサイン"に関する円卓会議で情報が明かになった。
この会議は同プログラムとデイリースターが共同開催した。
会議では評論家たちが今年の5月23日に開始された第3ラウンド援助に光を当てた。
事業概要の提出締め切りは今年の6月30日だ。
ファンドマネジャーのアラファト・ホサイン氏によれば、現在までチャレンジファンドの2度のラウンドを通じて16プロジェクトが進行中で、総予算700万ポンド(9億9569万円)のうち200万ポンド(2億8848万円)を使用したという。
プロジェクトが終了するまでに、18万の小企業が融資や金融サービスへのアクセスを得られるようになる。
「我々はバングラデシュで登記されている民間企業に、ファンドへ応募するよう後押ししています」
バングラデシュ銀行のSK・スール・チョウドリー副総裁は、農村部の人々の大部分は未だに金融サービスにアクセスできていないと話す。
返済リスクがあるために銀行は意図的に農村部の人々に対する融資を控えていた中、チャレンジファンドが登場したと副総裁。チャレンジファンドは担保の良い代替としての役目を持つと話す。
チャレンジファンドは金融受け入れコストを減らすことで、銀行融資を受け入れられない人に金融サービスを提供する上で非常に役立つものとなるだろう。代理バンキングは銀行が遠隔地の人々にサービスを提供するため、良い解決策になりうると副総裁は提案する。
プロジェクトによれば、チャレンジファンドはバンクアジアによる零細・小企業向けの代理バンキング主導金融プログラムであるディガンタに投資を行ったという。
プロジェクトはこのような企業に対し、速やかにファンドを拡大させることを目的とする。
バンクアジアのモハンマド・アルファン・アリ代表取締役によれば、30億タカ(41億円)の投資によって代理バンキングネットワークを通じ、1万起業家に到達することを目標にしているという。
バンクアジアはここ1年半、小企業のデータベース作成に取り組んでいる。
貧困者に到達するためのコストは物理的に非常に高いため、バンクアジアでは貸し付けの手続きをデジタル化したという。
チャレンジファンドは、トラスト銀行やダッチバングラ銀行、グリーンデルタ保険による複数のプロジェクトにも投資をした。
バングラデシュ銀行がファンドの実施機関、財務省の金融機関局が執行機関を務めている。
ファンドの管理機関はネイサン・アソシエーツ・ロンドンとそのパートナーであるオックスフォード・ポリシー・マネジメントが共同で務める。
チャレンジファンドの目的は、"貧困者のための市場活動(M4P)"アプローチを通して社会福祉と経済福祉を繋ぎ合わせ、特に正式な金融部門のサービスを得られない小企業への融資アクセスを強化することだ。
会議には零細産業開発支援サービス(MIDAS)のパルビーン・マームード会長やダッカ証券取引所のKAM・マジェドゥル・ラーマン代表取締役も出席した。
金融受け入れ開発研究所のムスタファ・K・ムジェリ所長が会議の進行役を務め、政策研究所のアーサン・H・マンスール所長も参加した。
バングラデシュニュース/The Daily Star Jun 13 2017
http://www.thedailystar.net/business/micro-enterprises-get-tk-333cr-challenge-fund-1419337
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #小企業向けファンド #融資アクセス
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