イード期にインドやパキスタン、タイから輸入した衣類が支配的となる状況は、国内ブランドの追い上げに伴って衰えつつある。
今年、ダッカ(Dhaka)の複数のショッピングセンターでは国内ブランドが輸入品に勝っているようだ。
売り上げがピークに達するこの時期、デシ・ドシュやアーロング、アペックスなど国内ブランドの直販店には四六時中買い物客の姿が見られる。低価格や買い物客への理解が功を奏したものと思われる。
「靴を買うためだけに30分以上も列に並ぶ必要がありました。ここまで混んでいるのは見たことがありません」
16日にバシュンダラシティショッピングモールのアペックスを訪れていた買い物客は話した。
そこで彼は学んだ。アーロングの店舗に集まる人だかりを見た彼は店に入るのをやめ、日を改めることにしたのだ。ジャムナ・フューチャー・パークやニュー・マーケット、ガウシアなど他の大型商業施設でも同様だった。店舗経営者らは衣類に対して一律15%の付加価値税(VAT)が掛けられることでイードアルフィトル(断食明け大祭)前の売上が下がると考えていた。だが、そうはならなかった。
バングラデシュファッション起業家協会(FEAB)のアザルル・ホク・アザド会長は、ラマダン(断食月)の始めは売り上げが低調だったという。
「通常、消費者は新予算案の影響で生活費が上がると考え、結果として支出に慎重になるのです」
今年のイードにおける国内衣類ブランドの総売上額は約400億タカ(547億円)に達するとアザド氏は推測する。
今年、国内ブランドは外国ブランドよりもうまくやっているとアザド氏。アザド氏は衣類ブランド"サダカロ"の経営も行っている。
「価格が手ごろなので、私は国内ブランドの方を選んでいます」
イードショッピングのため、バシュンダラシティを訪れたサービス業のロクサナ・イエスミンさんは話した。
民間銀行に勤めるナビラ・アーメドさんはその真逆だ。いろいろな選択肢があるという理由で輸入物のサルワールを選んでいる。
「価格は高いですが、デザインや品質が私好みです」
悪天候の影響でラマダンの15日まではファッションハウスでの売り上げが低調だったと、FEABのシャヒン・アーメド副会長は話す。アーメド氏はアザド氏ほど楽観的ではない。売り上げは先週よりも伸びたものの、予測値には届いていないからだ。
特に綿や伝統的な織り物を中心に、サリーの需要がサルワールよりも高まっているとアーメド氏はいう。アーメド氏は国内の衣類ブランド"アンジャンズ"の最高経営責任者でもある。
アンジャンズでは、サルワールを3~4千タカ(4102~5469円)、サリーを1500~5千タカ(2051~6837円)で販売している。
バングラデシュニュース/The Daily Star Jun 19 2017
http://www.thedailystar.net/business/local-brands-outshine-imports-1422184
翻訳:長谷川
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