ラッビさんは土曜日(24日)の夜をコムラプール鉄道駅で過ごした。自分の鞄を枕代わりにしたが、よく眠れなかった。日曜日(25日)には米しか食べていない。
ラッビさんはロングプール(Rangpur)出身の10代で、ダッカ(Dhaka)のコピー屋で働いている。ラッビさんは午後8時にコムラプール駅に着いたにもかかわらず、午後9時に発車予定だったロングプール行きの列車に乗り過ごした。同じように探していた人から聞くところによると、その急行は正午にダッカを発ったという。
イスラム教最大のお祭りであるイード・アル=フィトルを、ロングプールにいる家族とどうしても祝いたかったラッビさんはいつ終わるとも知れない故郷への旅に苛立ち、涙を流した。
ラッビさんは他の乗客から、午後10時発のラルモニルハット(Lalmonirhat)急行に乗るようアドバイスを受けた。彼は2つの鞄を手に列車に乗ろうとしたが、とてつもない人ごみのせいで失敗に終わった。
「金曜日(23日)にチケットを買った時、列車は土曜日の午後9時に出発すると言われました。ですが、その列車は既に出発したと聞きました。別の列車に乗ろうとしましたが駄目でした。一晩中ここで過ごしました」
ラッビさんは自身の窮状を訴える。
わずか12歳の時にダッカへとやってきたラッビさんは両親や弟、妹のために新しい服を買った。彼は荷物が盗まれるのではないかという不安から、眠れぬ夜を過ごしたという。
日曜日の午前10時。列車がいつ来るのか、イードの月曜日(26日)より前に故郷にたどり着けるのか、無力なラッビさんには分からない。
ラッビさんは同じくロングプールへと向かう乗客のラビウルさんのもとに連れていかれた。ラビウルさんはラッビさんと一緒に次の列車に乗ると話した。
午後12時44分。列車はとうとうダッカへ戻り、2人は列車の屋根に乗ることができた。ラッビさんは大切な人たちとの再会を夢見てダッカに別れを告げた。
バングラデシュニュース/Prothom Alo Jun 26 2017
http://en.prothom-alo.com/bangladesh/news/152119/Rabbi-s-long-Eid-journey
翻訳:長谷川
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