四半期でインフレ5.72%上昇

四半期でインフレ5.72%上昇
エコノミストから大きな非難がある中、国の歴史上初めてインフレデータは四半期ごとに発表され、月例データを公開するという世界的標準の慣行を廃止した。

AHM・ムスタファ・カマル計画相が発表した昨日のデータによると、2016~17年度の第4四半期のインフレ率は前四半期から約44ベーシス・ポイント上昇し、5.72%になった。

バングラデシュ統計局(BBS)は毎月の消費者物価指数の変化を適時に把握することができないため、カマル計画相による四半期報告書への切り替えで、毎月のデータは正確になった。

「毎月データを公開した場合、多くの場合、データは正確ではありません」
カマル計画相はいう。

報告頻度の切り替えは、バングラデシュの主要食糧価格の上昇に伴い、商品やサービス価格がインフレ状態のとき行われた。

例えば、昨年12月に5.03%だったインフレ率は、その後3ヶ月間で5.15%、5.31%、5.39%へと上昇した。

「CPI(消費者物価指数)を毎月から四半期への発表に転換することは、誤った方向です」
世界銀行ダッカ事務所のリードエコノミスト、ザヒード・フセイン氏は話した。

最新データに基づいて推論、予測、経済的意思決定を行う必要があるため、政府のこの動きはアナリストや政策立案者の仕事を困難で難しくしている。

どのように最新データが動いているかによって、政府やバングラデシュ銀行の決定が正当化される。

多国籍金融機関、投資銀行、格付け機関、開発パートナー、市民社会を含む一般市民やその他の利害関係者は、これらの決定を基礎となるデータとして見ているという。

経済動向の健全で正確な早期見積もりは、意思決定プロセスを行う国家経済当局にとって最も重要だ。

「世界中で、経済データを高頻度で出している国が増えています。なぜBBSが反対方向に動いているのかは分かりません」
フセイン氏は補足した。

カマル計画省は以前、BBSは毎月データを準備し、統計機関のウェブサイトで利用可能になると答えていた。だが、昨日の午後6時現在、3月以降の月毎データは入手できなかった。

計画省のデータによると、今年の4月から6月期は食糧と非食糧両方のインフレ率が上昇した。

2016-17年度の最終四半期の食料インフレ率は、第3四半期の6.74%から7.27%へ上昇した。 1年前は3.96%だった。

第4四半期の非食料品インフレ率は3.47%で、第3四半期は3.12%だった。

政府在庫の減少と自然災害で収穫が妨げられたことによる米価上昇のため、インフレ率は上昇した。 7月9日、米の在庫は16万7千トンだった。

政府は在庫を増やすなど様々な措置を講じたが、米価は下がらなかった。3等米ですら48タカ(約65.6円)近くで売られている。

一方、昨年のインフレ率は5.44%で、2015ー16年度の5.92%から低下した。

食糧インフレ率は前年度の4.90%から6.01%へ上昇した。非食糧インフレ率は4.61%で、2015-16年の7.43%から大きく低下した。

フセイン氏によると、2016ー17年度の全体的なインフレ率は非食糧インフレ率の大幅な低下のため、前年同期から減少した。だが、この減少は食糧インフレ率の急上昇を覆い隠しているという。

2016-17年度の総需要は送金の15%減少や衣料品減益のために減速した。金融引締めもそれを助けたとフセイン氏。食糧インフレ率の上昇は米の輸入関税率の高騰や突発的な洪水、在庫不足などが押し上げたという。

政府の最近の措置、関税軽減や米輸入品への金融マージン0措置、ベトナムからの調達などはただちに米価高騰と抑える助けになるだろう。

バングラデシュ銀行は今後、金融政策の継続性を維持することで、食糧インフレ率を下げることができるだとろうと、フセイン氏は補足した。

バングラデシュニュース/The Daily Star July 12 2017
http://www.thedailystar.net/business/inflation-creeps-572pc-apr-jun-quarter-1431877
翻訳:松本
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