シュンドルボンを巡る議論

ユネスコの世界文化遺産委員会(WHC)第41回会合でシュンドルボンの保全について交わされた議論は、セッションの決定が公表された直後に終了する可能性がある。

会合は昨日終わったが、すべての結論はまだ明らかにされていない。

ポーランドのクラクフで開催された会合で、ユネスコの世界遺産シュンドルボンから数キロ離れた場所で進めているランパル発電所の建設にゴーザインを与えられたと政府は主張していた。

だが、環境保護団体は、ユネスコが決してそのようなシグナルを与えなかったと、矛盾する意見を表明した。彼らは最終的な草案だという修正文書を分析し、ユネスコは戦略的環境評価(SEA)が行われるまですべての大規模建設を停止するよう求めたと主張する。

シュンドルボンの議論がポーランドで終了した直後の7月6日、外務省はユネスコがランパル発電所に対する姿勢を変えたと主張するプレスリリースを発表した。

複数の与党の指導者たちは、ユネスコがランパル発電所を"承認"したと主張した。

クラクフから戻った首相のエネルギーアドバイザーでバングラデシュ代表団を率いたタウフィク-?ーエラヒ・チョウドリー氏は、発電所建設の障害は無くなったと話した。

政府はランパル発電所の建設を継続しながら、ユネスコの求めに応じて南西部の戦略的環境評価を並行して行うとチョウドリー氏はいう。

だが、多くの環境問題専門家はデイリースターに対し、WHCはシュンドルボンの保全状況に関する進捗報告書を10ヶ月間延長することにしただけだと話す。

草案の第4章でユネスコ委員会は、SEAを実施することに合意した政府の姿勢を歓迎した。

ユネスコ委員会は、SEAが完了する前に大規模な工業化やインフラの両方、または一方の整備を進めないように政府に要請したという。

また、環境影響評価が行われるまで浚渫を停止するよう求めた。

草案の第10章でユネスコ委員会は、ミッションの監視、ランパル発電所の大気と水質への影響、船積みと浚渫の増加、淡水の除去に関する懸念を表明した。

バングラデシュ政府はSEAの一環として影響を総合的に評価し、その影響を緩和するための適切な技術措置を講じ、世界遺産の被害を避けるよう要請を受けた。

ユネスコはポーランドでの議論の前、2018年2月までにシュンドルボン保護のために行った報告書を提出するよう政府に要請し、2018年の第42回会合で"危機にさらされている世界遺産"リストにシュンドルボンを配置するかどうか検討していた。

政府は2019年の第43回会合での見直しのため、2018年12月までにSEAの進捗報告書を提出しなければならない。

バングラデシュニュース/The Daily Star July 13 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/world-eritage-site-sundarbans-unesco-decisions-to-end-debate1432399
翻訳:松本
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