バングラデシュ銀行によると、モバイル取引は6月に初めて3千億8千万タカ(約4180億円)に達したという。
6月のイード祝祭中、携帯電話を通じた取引は1日平均約100億タカ(約136億円)で、前月より18.48%増加した。
モバイル金融サービスプロバイダーは電子取引により、市民はより便利になっていると話した。
イード前は取引量を増やすため、キャッシュバックやディスカウントなど、さまざまな工夫が提供されているという。
「6月はモバイル金融サービスプロバイダーにとって夢の月でした。毎月、定期的な取引をするには、もっと時間をかけなければなりません」と、ビーキャッシュ(bkash)のシャムスディン・ホイデル・ダリム氏。
「現在、人々は日々の生活でより多くのデジタルサービスを利用しており、今後、驚異的な成長があることを期待しています」
6月、これまでそれほどでもなかったモバイル金融サービスアカウントも活発化し、イード商品の提供が進んだと、業界関係者はいう。
6月末現在、アクティブ口座数は5月から27.76%増加して2740万に達し、これまでの最高水準に達している。
一方、アクティブ口座と非アクティブ口座を合わせた数は5370万に達した。
ビーキャッシュは、ラマダンとイード中に特定店舗で買い物をすると、最大20%のキャッシュバックサービスを提供した。
別の主要モバイル金融サービス事業者ロケットも、同じようなサービスを提供した。
イード前、お金を手にした市民は買い物をし、農村部の親戚に送ったという。
「このプロセスはフィナンシャルインクルージョン(貧困層が正規の金融取引ができる解決策を提供すること)の拡大に役立つでしょう」
ビーキャッシュのダリム氏は補足した。
市場関係者は、中央銀行が取引を制限しなければ、取引量はさらに増えた可能性があると話す。
以前は毎日2万5千タカ(3万4千円)をモバイルウォレットに入金し、同じ金額を支払うことができた。だが、今年2月に金額が1万5千タカ(2万円)と1万タカ(1万3千円)に制限されたため、これも業界に影響を与えているという。
新たな規制にも関わらず、6月の現金の出入りや取引は5月にくらべて大幅に増加した。
6月にはモバイルウォレットを通じた給与支払いも58.73%増の66.61億タカ(91億円)になった。
現在、17のモバイル金融サービス免許保有者と、ビーキャッシュとロケットで、市場の99%を占有している。
バングラデシュニュース/The Daily Star July 26th 2017
http://www.thedailystar.net/business/banking/daily-transactions-reach-tk-1000cr-1438690
翻訳:松本
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