ボート職人の稼ぎ時

ボート職人の稼ぎ時
雨季が到来し、パブナ(Pabna)県やシラジゴンジ(Sirajganj)県、ナトール(Natore)県にまたがるチャランビール湿地帯が活気づく頃、ボートは最も便利な、時に唯一の実用的な輸送手段となる。

これは、この地域でボートを作っている人たちにとって良い知らせだ。雨が降り続くと、ボートの需要はピークを迎える。

「普段は家具を作っています。1日当たり450タカ(615円)を稼ぎますが、雨季はボートの製造に切り替えます。その方がもっと稼げるからです。稼ぎは1日1千タカ(1367円)に増えます」
パブナ県チャトモハール(Chatmohar)郡ミルザプール出身のサゴール・ホサインさんは話す。

サゴールさんだけではない。地元の家具職人の多くは雨季になるとボートの生産者になるのだ。ボート商人のモハンマド・アブドゥル・マンナンさんによれば、現在、ミルザプール市場の長さ6~10フィートのボートの小売価格は2~4千タカ(2734~5469円)で、湿地帯に隣接する地域の多くが水没する6月上旬には週に500艘のボートが売れるという。

「雨季が始まると、私たちはこの先数か月の交通について心配します」
チャトモハール郡のチョト・ビシュカリ村からボートを買いに訪れていたモハンマド・アブドゥール・ラシドさんは話す。
「毎年多くの地域が水没します。今年は洪水があったため、より深刻な状況です。ここ2週間道路を通ることができなかったので、新しいボートを買う気になりました」

ラシドさんによれば、雨季に買ったボートのほとんどは次の年まで傷んでしまうため、多くの人は毎年新しいボートを買っているのだという。だから、チャランビール湿地帯に100人以上いるボート職人たちは毎年忙しいのだ。

バングラデシュニュース/The Daily Star Jul 27 2017
http://www.thedailystar.net/backpage/good-days-chalan-beel-boat-makers-1439353
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #雨季 #ボート #家具職人