Financial Express
過去数年間、BIMSTEC(ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ)に基づくFTAが停滞した主な理由の1つは、市場アクセスに対するインドとタイの意見の相違だ。
インドは専門家のためのルールの緩和を求める一方、タイはマルチブランド小売業における外国投資ルールの緩和を求めている。
さらに、バングラデシュとスリランカは中国をグループ参入させようとしている。現段階では技術的に不可能だが、オブザーバーとしてなら加わることができる。
情報源によると、BIMSTEC FTAでの主な相違は、FTA枠組みに署名した2004年に合意されたものではなく新たに交渉としたいインドと、署名されたときの現状維持を望む他のメンバー国との意見の違いだという。
インドは首脳会議の11月までにBIMSTECの下、自由貿易協定(FTA)の締結を積極的に進めている。
http://www.thehindubusinessline.comに掲載されたレポートによると、インドの主目標はパキスタンを迂回するFTAを通じた地域貿易の拡大であるという。
8月10、11日にネパールで開催予定のBIMSTEC外相会談では、サシュマ・スワラ外相の最重要課題の1つに、2004年に発足したFTAの締結が予定されている。
政府はFTAの締結を熱望しているが、すべての加盟国が協定に署名するには多くのハードルを越える必要がある。主な理由はインドとタイの専門家の市場アクセスに対する不一致だと情報源は話した。
「BIMSTECは短期間で目に見える結果や成功をもたらす必要があります。自由貿易協定(FTA)の長期交渉、その後のサービス、投資を結びつけることに対して前向きです。適切なFTAがなければ、グループは引き続き中身のないものとして認識されるでしょう」
ムンバイを拠点とする外交政策シンクタンクのゲートウェイ・ハウス(Gateway House)の著名研究員、ミャンマーの元インドネシア大使ラジブ・バーティア氏は話す。
2016年10月に開催された直近の首脳会談で早急に進めることになったにも関わらず、BIMSTEC貿易交渉委員会は2015年に開催されたのが最後だ。
「政治的意思があれば、BIMSTEC FTAは迅速に交渉され、結論づけることができるでしょう。経済以外の面では素早く動いているので、FTAプロセスもそれに続くことができるはずです」
開発途上国に関する研究情報システム、ASEAN-インドセンターのパラビア・デ教授は話す。
今年、インド、タイ、ミャンマー、ネパール、バングラデシュ、スリランカ、ブータンでBIMSTECが設立されて20年経つ。
SAARC(南アジア地域協力連合)が低迷し、また、経済的、非経済的取り決めに置いてパキスタンを避けたいと考えるインドは、今年、とりわけ関連性を主張するため、FTAを締結することを望んでいる。情報源は補足する。
インドに取ってこの取引に署名することはとても重要だ。第1にFTAはナレンドラ・モディ首相の重要な外交政策「ルック・イースト」を促進し、脆弱な北東地域の発展に貢献することは間違いないからだ。
また、インドのより大きな目的、パキスタンを傍流にするという目的にかなう。
まず、2004年に決まった最初の商品条約に署名し、その後、サービスや投資、包括的な貿易協定が結ばれるだろう。
バングラデシュニュース/Financial Express Aug 7 2017
http://www.thefinancialexpress-bd.com/2017/08/07/79195/India-Thailand-difference-delaying-FTA-under-BIMSTEC
翻訳:松本
#バングラデシュ #インド #BIMSTEC #自由貿易協定 #SAARC
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