資本機械や工業原料、家庭での食糧需要が急増したため、2016ー17年度のバングラデシュの輸入は前年比9%増となった。
バングラデシュ銀行(BB)のデータによると、昨年度、バングラデシュには470億ドル(5兆1868億円)相当の商品が持ち込まれた。
BBは、輸入の伸びは経済活動の活性化と開発労働に起因していると考えている。
「紡績繊維機械や再圧延機、自動精米機、製紙工場、発電所などで使うものなど、たくさんの機械が輸入されています」
ジャムナ銀行のミルザ・ウディン・アーメド事業部長補佐は話した。
2016ー17年度、電力・エネルギー、衣料品、医薬品、電気通信、食品加工、包装分野などの機械輸入は前年比37.39%増、48.5億ドル(5352億円)になった。
工業原料の輸入は前年比3.52%増、162.2億ドル(1兆7900億円)となった。
衣料品や繊維分野の原材料に加え、石炭、硬質コークス、クリンカー、スクラップなどの中間財の輸入も増加したと、BBの上級役員は話した。
「機械や原材料の輸入が増加していることは経済にとって良い兆候です」
アーメド氏は補足した。
プライム銀行の上級財務担当者も同じように話した。
産業活動は活発化しており、輸入の伸びは今後の生産や開発、雇用が増加することを示しているという。
信用状の決済に基づく石油製品の輸入は2016年-17年度に3.3%増加し、25.2億ドル(2781億円)になった。米麦の食糧輸入は前年比約3%増、11.5億ドル(1269億円)となった。
アーメド氏によると、最近、米輸入が大幅に増加したという。
BBは2016ー17予算年度の最後の2カ月、在庫を増やすために米輸入量を増やし、価格水準を安定させてインフレ圧力を抑える政策を取った。
食料インフレを抑えた結果、7月は0.56%ポイント低下して6.95%となり、3カ月ぶりの低水準となった。食料インフレ率低下の最大要因は、輸入急増による米価緩和の結果だという。
バングラデシュニュース/The Daily Star Aug 16 2017
http://www.thedailystar.net/business/imports-rise-9pc-economy-heats-1449247
翻訳:吉本
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