洪水の襲来で農作物に被害が見込まれるものの、バングラデシュの経済成長は心配のない領域に留まるだろう。AMA・ムヒト財務相は予測した。
先日の洪水はある種の危機をもたらしたが、政府はこの状況に対処することができるという。
「政府にはこういった状況に対処する能力がありますから、洪水の事で心配する理由はありません」
財務相は16日に開かれた調印式の場で聴衆に伝えた。
「農作物生産が損なわれたことで米輸入にかける費用が膨らみましたが、我々は国民のためにこれをするのです」
プラン乳業と国営ソナリ銀行はプラン乳業の契約農家に対し、高品質な牧畜飼育と乳製品の生産量拡大のための融資を行う了解覚書(MoU)に署名した。
プランRFLグループのウズマ・チョウドリー財務担当取締役と、ソナリ銀行のラフィクル・イスラム総支配人が署名した。
財務相は農業を経済の基盤と呼び、他部門がどのようなものを経済にもたらすとしても農業は常に最優先部門だろうと話した。
バングラデシュは過去8年間に渡って安定した成長を成し遂げてきたと財務相。
「10から12年間に渡って安定した成長を遂げれば、その国が貧困国のままということはあり得ないでしょう」
主賓として招かれた財務相は、ソナリ銀行がこういった取り組みを行うことに感謝の意を表した。こういった融資を行うことで、現在の"失う状態"から脱出できると考えているからだ。
プランは国内トップの農産品企業の一つだと財務相。他に多くの農業ビジネスの流れがある中、プランは繁栄の地平を先導したという。
この協定により、ソナリ銀行はプラン乳業の要請に基づいて酪農家に融資を行うことになる。
酪農家は無担保の場合5万~20万(6.84万~27.3万円)タカ、有担保の場合は30万~100万タカ(41~137万円)の融資を受けることができるようになる。返済期間は3~5年だ。
プラングループの情報筋によれば、ソナリ銀行は初期段階で1億タカ(1.37億円)を融資し、段階的に金額を増やしていくという。
バングラデシュ銀行のファズレ・カビル総裁が調印式で話した所によれば、ソナリ銀行の融資の3分の1以上が不良債権で、他の国営銀行同様に集中型融資をしているという。
総裁はソナリ銀行の経営陣に対し、現状を克服するためにプラン乳業のような融資先を見つけるよう訴えた。
金融機関局のエウヌスル・ラーマン上級次官はプラン乳業に対するこの融資をユニークなものだと評した。
「国営銀行は大型融資について懸念しています。銀行にこれらの融資の返済が入って来ていないからです。こういった小口部門に融資を行えば、期限通りに融資分を取り戻すことができます」
プランPFLグループ会長で最高経営責任者のアーサン・カーン・チョウドリー氏によれば、同グループが融資についての責任を負うという。
バングラデシュでは乳製品の全需要のうちわずか30%しか生産しておらず、酪農部門には莫大な可能性が眠っているとアーサン氏。
契約した酪農家は融資を牛や飼料の購入、小屋の準備、農場に関連するその他の開発活動に当てることになるという。
アーサン氏によれば、ナトール(Natore)県グルダシュプール(Gurudaspur)やパブナ(Pabna)県チャトモホール(Chatmohor)、シラジゴンジ(Sirajganj)県シャージャドプール(Shahjadpur)やバガバリ(Baghabari)、ロングプール(Rangpur)県のプラン乳業の5拠点では1万1千人以上の登録酪農家が働いているという。契約酪農家は5万5千頭の牛を飼育している。
プラン乳業は酪農家に対し、予防接種や治療、農場設営、開発研修、人工授精など様々なサービスを提供している。
ソナリ銀行のアシュラフル・モクブル取締役会会長は、"マーケティングプラス・プログラム"の下で行われるこの融資は全ての利害関係者にwin-winの状態をもたらすと話した。
ソナリ銀行の代表取締役で最高経営責任者のモハンマド・オバイエド・アル・マスド氏によれば、同行は国内農業や工業、その他潜在的な部門に融資を行っているという。プラン乳業は酪農部門の発展に大きく貢献している主要組織の一つだ。
バングラデシュニュース/The Financial Express Aug 17 2017
http://www.thefinancialexpress-bd.com/2017/08/17/79993/Economic-growth-to-remain-comfortable-despite-damage
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #酪農 #小口融資 #プラン #ソナリ銀行
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