政府の進展を後押しするかのように、バングラデシュはバーゼル・ガバナンス研究所の反マネーロンダリング・反テロ資金(AML/CTF)指数で、前回より28位順位を上げた。
2017年のバングラデシュは146カ国中82位で、前年は54位だった。(スコアが低いほど低リスクで順位は下がる)
スコアはAML/CTF規制、腐敗、財務基準、政治的開示、法の支配など14指標で集計される。
スイスに本拠を置く研究所は0~10のスケールでスコアを作成し、0~3.3は低リスク、3.3~6.6は中リスク、6.6~10は高リスクだとする。
バングラデシュの今年のスコアは5.79で、前年の6.40ポイントから低下した。
スコアによると、バングラデシュはインド(5.58)を含む中リスク国100カ国のうちに入っている。隣国パキスタン、スリランカ、ネパール、ミャンマー、タイは高リスク国だ。
南アジアではインドが88位、パキスタンは46位、スリランカは25位、ネパール14位、ミャンマー13位、アフガニスタン2位だった。
報告書によると、バングラデシュは2016年10月の金融行動綱領(FATF)相互評価報告書の結果によって大きな飛躍を見せたという。
実際、バングラデシュは、中国、イスラエル、ドイツ、フランス、オーストラリア、ルクセンブルグ、ラトヴィア、ギリシャ、スーダンなどと同様、最も進歩を遂げた10カ国の一つになっている。
FATFの報告書によると、バングラデシュはAML/CTFに対する政治的コミットメントとリーダーシップを反映して、2009年の評価報告以来、大きな進歩を遂げているという。
金融部門の予防措置を開発し、AML/CTFの意識を高めるため、重要なリソースを適用する際に良い変化が見られたと報告書は述べている。
バングラデシュ銀行は昨日の声明で、マネーロンダリングへの助言をアジア太平洋40カ国すべてに実施したと発表した。
バングラデシュは6つのカテゴリーで完全なコンプライアンスの実施、22カテゴリでほぼ完全な実施、12カテゴリーで部分実施を行っていた。
バーゼルAML指数は各国のリスク・レベルの全体像を提供し、時間経過による進捗状況を検証するための確実な出発点として機能することを目指している。
ハイリスクな上位10カ国はイラン、アフガニスタン、ギニア・ビサウ、タジキスタン、ラオス、モザンビーク、マリ、ウガンダ、カンボジア、タンザニアとなっている。
低リスクな上位10カ国はフィンランド、リトアニア、エストニア、ブルガリア、ニュージーランド、スロベニア、デンマーク、クロアチア、スウェーデン、イスラエルだ。バーゼル・ガバナンス研究所は、2012年から報告を続けている。
バングラデシュニュース/The Daily Star Aug 22 2017
http://www.thedailystar.net/business/bangladesh-goes-28-notches-1452154
翻訳:松本
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