【The Daily Star】バングラデシュ北部マイメンシン(Mymensingh)県ゴウリプール(Gouripur)郡に暮らす数千人には一隻のボートが唯一の移動手段だ。
船頭のいないボートは長いロープで結ばれ、乗客自身がそれを引っ張ってジャルブルンゴ川の対岸へ向かう。
アチンタプールユニオンのゴピナスプール、カリジュリ、カマルゴンジ、シリムプール、ドゥラパツリ村の住民や生徒が主な乗客だ。
学校の生徒数は約300人で、そのうち少なくとも100人が対岸から通学していると、バルカプール政府小学校のモハンマド・アブドゥラ校長は話した。
バルカプール高等学校のパバン・チャンドラ・ダール校長は生徒数約500人のうち半分、大半が女子の生徒たちが川向こうから通学してくると話す。
雨季の通学はとても困難で、複数の生徒がボートから落ちたという。
昨年、ボートが転覆して5人が溺死し、9学年の女子生徒が重傷を負って入院しなければならなかった。
「学校は1967年に設立され、私は23年前に赴任しました。この問題は何十年も続いていのです」
パバン校長は付け加えた。
一年を通して通学は大変だが特に雨季はひどいと、カリジュリ村の9学年タズリマ・アクターさんは話す。
「川を渡るため長時間待つので、教科書や服がびしょ濡れになります」
8学年のレッカ・アクターさんは話した。
Md・サイフル・イスラム郡中等教育官は様々な機会に学校を訪問して話を聞き、数百人の生徒が直面する問題を解決するよう関係当局に要請したと話す。
与党アワミ連盟のリーダーでソホノチユニオンのMd・アブドゥル・マンナン議長は、橋を作るよう要請していて、一カ月以内に入札が行われる可能性がある。数十年に渡る人々の悲願は成就されるだろうと期待を示した。
ゴウリプール郡のマルジナ・アクター行政官(UNO)は、問題を知らせたことでゴウリプール選出のナジム・ウディン・アーメド議員がその場所を訪れ、橋プロジェクトはすでに関係部署に提出されたと話した。
バングラデシュニュース/The Daily Star Aug 29 2017
http://www.thedailystar.net/country/single-boat-only-means-1455454
翻訳:吉本
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