日本、貸付金利を引き上げ

【Financial Express】日本は、16.4億ドル(1800億円)相当のバングラデシュ向け最新援助パッケージの金利を引き上げた。

日本国際協力機構(JICA)は最近、バングラデシュの6つの開発プロジェクト、第38次援助パッケージの金利を0.7%に引き上げることを提示した。日本はバングラデシュ独立以来、最大の二国間援助国だ。

これより前、バングラデシュへの貸付金利は0.01%だった。

6月29日、政府は交通インフラや電力、水分野の6つの開発プロジェクトに活用する第38次ODAパッケージ1782.23億円(16.4億ドル)の契約をJICAと締結した。

「過去10年間、日本の開発協力機関JICAは、バングラデシュで活動している他の援助機関より、最も緩やかな金利を提供していました。それは0.01%でしたが、最新の第38次ODAパッケージで金利は上がりました」

「バングラデシュの経済力が向上しているので、金利を上げることができたのです」
経済関係局(ERD)の上級職員は話した。

一方で返済期間は変更されなかった。貸付満期は30年で、10年間の猶予期間がある。

「10年前、日本の貸付金利は1%かそれ以上の金利だったので、現在より割高でした。交渉がうまくいったことで金利が0.01%に下がりました。しかし、今年6月の契約締結により、最新の38次ODAパッケージでは金利が再び上がりました」
ERD担当者は話す。

日本はバングラデシュ最大の二国間援助国で、1971ー72年度の会計年度から120億ドル(1兆3171億円)近くの援助を行ってきた。

第38次ODAパッケージでJICAは、ハズラット・シャージャラル国際空港拡張プロジェクトに7億ドル(768.25億円)、第2カンクプール、メグナ、グムティ橋に4.8億ドル(527.3億円)、ダッカ大量高速輸送開発プロジェクト(ライン1)に5千万ドル(55.93億円)、マタルバリ超臨界石炭火力発電所に1億ドル(107.45億円)、ダッカ地下鉄建設プロジェクトに1.9億ドル(204.77億円)、小規模水資源開発プロジェクトに1.1億ドル(118.53億円)を提供する。

日本は最新援助パッケージで金利を引き上げたが、それでもまだ他の援助機関より割安だと、別のERDの上級職員は話す。

バングラデシュ最大の多国援助機関である世界銀行の金利は0.75%で、第2位のアジア開発銀行の金利は2-3%だからだ。

日本は現在、バングラデシュ最大の発電所である1200メガワットのマタルバリ石炭火力発電所に加え、町や港湾施設の開発プロジェクトに36億ドル(3951億円)、国内初の地下鉄(MRT-6)に20億ドル(2195億円)近くを提供している。

バングラデシュニュース/Financial Express Aug 29 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/japan-hikes-lending-rate-for-bangladesh-1503998322
翻訳:吉本
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