慈善団体のアクセス緩和

【The Daily Star】バングラデシュは難民キャンプで活動する支援団体への規制を緩和するとともに、世界銀行(世銀)に対し、2.5億ドル(281億円)の緊急援助を求めた。26日、関係者が明らかにした。

政府の非政府組織(NGO)局はキャンプで"緊急需要"を満たす活動を行っている国内外の30団体を承認し、さらに多くの団体がこれに続くという。NGO局責任者のシャーダト・ホサイン氏がAFP通信に明かした。

現在、キャンプでは食糧や薬がひどく不足し、世界保健機関(WHO)は9月25日にコレラの危険が高まりつつあると警告した。

支援団体はコックスバザール(Cox's Bazar)県の国境周辺にあるキャンプで2カ月間の活動を許可され、ロヒンギャに対し、健康管理や衛生施設、避難所の提供に注力しなければならないとホサイン氏はいう。

新たな支援団体には国内外の慈善団体が含まれる。当局は従来、国境なき医師団(MSF)や飢餓に対する行動(ACF)など4つの国際団体だけに食糧と健康管理の提供を許可していた。

世界最大の慈善団体の一つでダッカ(Dhaka)を拠点とするブラック(BRAC)も、新たにキャンプへの立ち入りを許可された。

BRACの上級責任者アシフ・サレー氏はフェイスブックへ、"人道危機"の規模はメディアが伝えているものよりはるかに深刻なものだと投稿した。

サレー氏によれば、各団体はトイレ1万5千カ所、管井戸1100基、ヘルスキャンプ50カ所、配送センター10カ所、児童センター50カ所の設置という"非常に大がかりな任務"を請け負ったという。

バングラデシュは数十の緊急医療チームを編成し、コックスバザール県内の病院に増援部隊を送った。

医療チームは銃傷や刃物による傷、地雷による負傷など、摘発の際に深刻な傷を負った2350人以上のロヒンギャを治療した。

ロヒンギャの子ども約8万人にははしか、風疹、ポリオの予防接種を行い、数千人の大人には下痢や呼吸器系の病気、妊娠合併症の治療を行った。

ザヒド・マレク保健副大臣によれば、バングラデシュは世銀に対し、ロヒンギャに健康管理を提供する目的で2.5億ドル(281億円)の拠出を求めたという。

世銀はその要請を検討中だ。

先週、国連職員が話した所によれば、ロヒンギャ危機に対処するには今後6カ月間で2億ドル(225億円)が必要だという。

国連は9月9日、7800万ドル(87.6億円)の緊急支援を訴えた。だが、国連バングラデシュ駐在調整官のロバート・ワトキンス氏によれば、流入するロヒンギャの規模が増したため、さらに多くの資金が必要になるどいう。

Bangladesh News/The Daily Star Sep 27 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/charity-access-eased-250m-sought-aid-1468246
翻訳:長谷川
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