勇気ある少女たち

勇気ある少女たち
【The Daily Star】ロングプール(Rangpur)県ガンガチャー(Gangachar)のシャバナ・アクテールさんはクラス8の生徒だった時に、父親に赤の他人との結婚を決められた。だが、彼女は誰にも自分の子供時代と勉学を台無しにはさせなかった。

始めは対話による阻止を試みた。早期婚による悪影響を両親に説明したが、これは上手くいかなかった。計画が狂ったものの、それでも勉学に打ち込む決意を固めるシャバナさんは結婚を失敗させるためのユニークな案を思い付いた。

「結婚相手とその家族が私の所を訪れた時、私は髪をそり坊主頭になりました。結婚は行われませんでした」
11日に首都ダッカ(Dhaka)で催された国際ガールズデー2017の記念行事において、シャバナさんは自身の早期婚を阻止する戦いの顛末を聴衆に語った。

聴衆はシャバナさんの勇気ある行動を称えた。他にも5人の少女が人生の理不尽に打ち勝ったことを称え"ボイス・フォー・チェンジ賞"を授与された。

「勉学を続ければ自立できることを知っています」
シャバナさんは話す。現在はガンガチャーのコレイヤカトリカール・スクールアンドカレッジのクラス10で勉強を続けている。

シャバナさんは"ザ・ハンガー・プロジェクト・バングラデシュ"において地元を回り、児童婚の阻止に取り組んでいる。

"少女の力:2030年へ向けての展望"と題されたこの行事は、BRAC(ブラック)、アシッド・サバイバーズ財団(ASF)、及びオーストラリア高等弁務官事務所が共同で開催した。

シャバナさん以外の5人の表彰者は次の通り。ジョソール(Jessore)のリリマ・カトゥンさん、クルナ(Khulna)のアミナ・カトゥン・ニラさん、ナオガオン(Naogaon)のシャミマ・アクテールさん、ダッカのムクタ・アクテール・モウさん、マイメンシン(Mymensingh)のトゥリ・デバナトさん。

リリマさんとアミナさん、シャミマさんは酸攻撃の被害者で、それぞれの県やダッカでASFと共に活動を行っている。ムクタさんはブラックで、トゥリさんはガース・フォリング(反児童婚活動を行っている7人の女子による集団)でそれぞれ活動を行っている。

子供は子供からではなく母親から生まれるべきだという信念を持って児童婚と戦っているとトゥリさんは話した。

「私たちの地域では、11件の児童婚を阻止しました」
さらに、2件の児童労働も救ったとトゥリさんは言う。

ムクタさんはダッカのテジュガオンアダールシャ・スクールアンドカレッジのに通うクラス10の生徒だ。彼女には父親と母親がおらず、母方のおじに育てられたという。

ムクタさんはごく幼い時におじ夫婦によって結婚させられそうになったが、教師や地元団体の助けを借りてそれに抵抗した。

「私は勉学を続けたいです。私のために祈っていただけませんか」
ムクタさんは言う。

人気歌手で現国会議員のモムタズ・ベグムさんは行事の中で、女子は自分の権利のために戦い、自立し、大志を抱くべきだと話した。

著名な心理学者のメータブ・カナム氏は、女子は礼儀正しくかつ確固としたやり方で"ノー"を言えるようになり、男子は恋愛関係を求めた際に"ノー"という返事を受け入れられるようになるべきだとし、女子に対する人々の考え方や社会的態度を変える必要性を強調した。

在バングラデシュオーストラリア高等弁務官代理のサリー・アン・ヴィンセント氏によれば、南アジアでは女子の46パーセントが18歳までに結婚しており、児童婚の割合が世界で最も高いという。

児童婚阻止の戦略を採用している国は非常に少ない。
「児童婚によって女子は学校を去らざるを得なくなります。これは社会の発展を阻みます」

ブラックのジェンダー公正・多様性プログラム責任者のアンナ・ミンツ氏は、性犯罪者に責任を問うための法が無い現在の文化に対する運動を呼びかけた。

人権団体"アイン・オ・サリシュ・ケンドラ"執行取締役のシーパ・ハフィザ氏は生後10か月の女児や70歳の女性に対する性的暴行事件を例に出し、衣服が性的暴行を誘発しているのではないと主張した。

Bangladesh News/The Daily Star Oct 12 2017
http://www.thedailystar.net/frontpage/the-gritty-girls-1475083
翻訳:長谷川
#バングラデシュ #児童婚 #国際ガールズデー