【The Daily Star】マレーシアのアーマド・ザヒド・ハミディ副首相は、強制的に退去させられたミャンマー国民ロヒンギャの本国送還を円滑に進めるため、バングラデシュ側に立ち続けると話した。
「ロヒンギャ問題はバングラデシュだけの問題ではありません。私たちはバングラデシュと共にあります」
コックスバザール(Cox's Bazar)県ウクヒア(Ukhia)のクトゥパロングキャンプを訪れた副首相は話した。
ハミディ副首相はミャンマー政府が国民(ロヒンギャ)を取り戻すことに積極的ではないことに言及し、ASEAN諸国がミャンマー政府に圧力をかけるなら、ネーピードー(ミャンマー)は国民を引き取ることを強いられるだろうとの見方を示した。
「現時点で、ラカイン州で行われた非人道的な残虐行為を容認できません」
副首相は、8月25日以降、ミャンマー軍と仏教勢力の迫害によってバングラデシュから脱出したロヒンギャ難民の言葉を引用した。
多くの制約があるにもかかわらず、苦しんでいるロヒンギャへ避難所を提供するバングラデシュを賞賛した副首相は、キャンプ内でロヒンギャが穏やかな生活を送れるよう求めた。
これに関連して、マレーシアはロヒンギャ難民に医療施設を提供するため、キャンプ内に野外病院を建設すると話した。
「医療施設の建設作業はもうすぐ始まります」
在ダッカマレーシア大使館高官、政府関係者、国内外のNGO代表が副首相に同行した。
訪問中、複数のロヒンギャは副首相の前で、ロヒンギャが受けた制度的な暴力、放火、残虐行為、帰還の妨げとなるラカイン州北部の占拠など、自らの体験を話した。
夕方、2日間の訪問日程を終えた副首相はコックス・バザールからクアラルンプールに向けて出発した。
公式統計によると、2017年8月25日以降、避難所を求めておよそ54万人のロヒンギャがバングラデシュへ逃れた。これまで避難して来た人を含めると、現在、90万人以上のロヒンギャが避難所生活を送っているという。
Bangladesh News/The Daily Star Oct 17 2017
http://www.thedailystar.net/city/bangladesh-not-alone-rohingya-issue-1477591
翻訳:吉本
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