【The Daily Star】農家への市場アクセス改善や適正価格の提供を図るため、政府は郡レベルに173億タカ(238億円)費やし、3階建て地方バザール(市場)520カ所を建設する。
国家経済会議実行委員会(ECNEC)は"地方バザールインフラ開発"と名付けられた計画を承認した。バザール建設は2020年6月に完了する予定だ。
プロジェクトは国内にある491郡全てに、少なくとも1カ所の地方バザールを建設する。それぞれが4千~1万平方フィート(372~929平方メートル)の広さを持つ。
AHM・ムスタファ・カマル計画相はECENC会議後、プロジェクトが実施されれば農家により良い市場アクセスや適正価格が提供され、農村経済が活気づくだろうと話した。
バザール内には、女性の買い手や売り手専用の場所が用意されると計画相。
計画省の提案によれば、現状の市場制度では、農家は商品を農場レベルで仲買人に売らざるを得ず、結果として適正な代価を得られていないという。
地方バザールができれば、農家は自分たちの商品を公正な価格で販売できるようになる。
ECNECはさらに、"ウッタラ(Uttara)18区の低~中所得者向けアパートの建設"の第1改定版を1090.2億タカ(1500億円)の費用で承認した。このプロジェクトの元々の費用は903.1億タカ(1242億円)だったので、支出額が21%増えたことになる。
プロジェクトでは1万5036戸のアパートが設けられる。そのうち1万1004戸は1250平方フィート(116平方メートル)、4032戸が1050平方フィート(97.5平方メートル)になる。
シェイク・ハシナ首相は低~中所得層向けとして、さらに850平方フィート(80平方メートル)のアパート1千戸を建設するよう指示したと計画相は話した。
また、ナラヤンガンジ(Narayanganj)市に固形廃棄物収集処分場を建設するプロジェクトを、19.1億タカ(26.3億円)で承認した。
今回の会議でそれ以外に承認されたプロジェクトは以下の通り。
ジャマルプール(Jamalpur)-カリバリ(Kalibari)-サリシャバリ(Sarishabari)道路拡張強化プロジェクトに22億タカ(30.3億円)、チッタゴン市内複数区域でのインフラ開発に12億タカ(16.5億円)、中等教育奨学金フェーズ2の第1改訂版に133億タカ(183億円)、バケルゴンジ(Bakerganj)-ボルグナ(Barguna)間の132キロボルト送電線とボルグナ132/33キロボルト変電所の建設に14.3億タカ(19.7億円)。
また"バングラデシュ地域交通プロジェクト1:国内シングルウィンドウの実施と税関最新化の強化"を58.5億タカ(80.5億円)で承認し、輸出入関連サービスの一括提供を目指す。
この制度の全面始動後、貿易業者は、税関などの重要な規制機関で必要となる輸出や輸入、輸送情報を単一の電子窓口経由で提出できるようになる。従来はほぼ同じ情報を複数の政府機関に何度も提出し、その多くは紙ベースの手続きに頼っていた。
世界銀行(世銀)はプロジェクト費用のうち52.9億タカ(72.8億円)提供する。プロジェクトの完了は2020年6月の予定。
世銀の文書によれば、バングラデシュは1990年代前半以降貿易が大幅に自由化されたものの、国境での輸出入貨物の認証手続きはいまだに面倒で、必要書類の多さと機関間協力の弱さが負担になっているという。
これらの制度は繰り返しと非効率にあふれ、貿易を妨げ、取引コストを増大させていると世銀は述べている。
バングラデシュは国際基準や国内での約束を守るため、これに必要となる国内単一窓口制度や関連する税関、他の国境管理機関の改革と現代化の実施に取り組んでいる。
Bangladesh News/The Daily Star Nov 01 2017
http://www.thedailystar.net/business/govt-build-520-upazila-bazaars-tk-1730cr-1484623
翻訳:長谷川
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