【Financial Express】バングラデシュに避難するロヒンギャの3分の1は脆弱だ。国連難民機関がロヒンギャの世帯数計測の第1段階に導入した画期的なデータ収集技術で、懸念材料となる統計が明らかになった。
「UNHCRチームは隠れていたことを明らかにする画期的な世帯数測定法により、3分の1の世帯が脆弱であることに気付きました」
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のドゥニヤ・アスラム・カーン報道官はジュネーブでの定例記者会見で話した。
カーン氏によれば14%はシングルマザーで、厳しいキャンプ暮らしの中、わずかな支援を受けて家族を養っている。他の世帯は深刻な健康問題や障がいに苦しんでいる。
危険な状況にある高齢者や付き添いのない子ども、離れ離れになった子どもの割合も高い。これらの中には、自分より年下の面倒を見る子どももいるという。
国連ニュースセンターによれば、ロヒンギャ人口全体の半分以上を子どと女性が占めている。
UNHCRとバングラデシュの難民救援本国送還委員会(RRRC)による生体認証個人登録は、クトゥパロング(Kutupalong)キャンプと仮設エリア、拡大エリア、ボルカリ(Balukhali)仮設エリアで行われ、現在南部方面に進行している。
UNCHRが雇った100人を越える測定員により、現在までロヒンギャ12万284世帯(51万7643人)のデータが集められた。
新たなデータ収集技術のお陰で、登録は無事に行われたという。
ジオタグ付きデータ収集装置は、ネットワークが入らない場所でもGPSが使えるように設計されており、データの統合と分析をより効率的に行っている。
RRRCのバーコード付き家族計数カードも、人口統計と位置把握の面でバングラデシュで生活するロヒンギャの有様を浮かび上がらせる。
「難民は移動を続け、ゾーニングは今も進行中ですので、測定員は彼らの避難所を戸別に訪問しています。それは難民が列に並ぶ必要が無いということです」
カーン氏は説明する。
Bangladesh News/Financial Express Nov 08 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/national/unhcr-terms-one-third-rohingyas-in-bd-vulnerable-1510146589
翻訳:長谷川
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