【Financial Express】原料の入手性や安価な労働力、外国投資に優しい政策、輸出部門で皮革の優先度を高くしているという利点から、バングラデシュは靴の国際市場で中心的なプレイヤーとなるだろう。15日、専門家が見解を述べた。
靴業界はバングラデシュの輸出収入全体の約1.54%に貢献し、過去5年間の平均成長率は年29.8%だという。
専門家たちはバングラデシュ国内では初めての開催となる国際靴協会連盟(CIFA)の第36回国際靴会議(IFC)2017の開会式でこの見解を明らかにした。
バングラデシュ皮革製品靴製造輸出業者組合(LFMEAB)が会議を主催した。
チーフゲストとしてトファイル・アーメド商業相が出席した。
その他、シュバーシシュ・ボセ商業次官、CIFAのフランク・K・クング事務局長、バングラデシュ商工会議所連盟(FBCCI)のシェイク・ファズレ・ファヒム第一副会長、アペックス・フットウェア社のサイエド・マンズール・エラヒ社長、今回のIFCで議長を務めるLFMEABのモハンマド・サイフル・イスラム会長、LFMEABのサイエド・ナシム・マンズール顧問などが出席した。
皮革産業の輸出額は13億ドル(1468億円)で、既製服(RMG)産業に次ぐ国内2位の輸出収入を獲得していると商業相。
政府は第7次5カ年計画で、この新興部門を優先対象として検討しているという。シェイク・ハシナ首相は皮革や皮革製品、および靴を今年の商品(プロダクト・オブ・ザ・イヤー)として宣言した。
「すべて順調に進めば、独立50周年を迎える2021年までに輸出収入が600億ドル(6.78兆円)に達し、そのうち50億ドル(5647億円)は皮革産業からとなるでしょう」
外国企業はバングラデシュに工場を移転させれば、関税や割当枠の無い市場アクセスを享受できる。商業相は外国投資家たちも出席する席で話した。
さらに、投資や収益の100%の返還をいつでも行えるようになるという。
政府は100カ所の経済特区(EZ)を開発中で、これらは国内投資家だけでなく特定国の投資家にも行き渡るだろうと商業相。
日本や中国、シンガポールの投資家にはすでに個別のEZが与えられていると商業相は補足した。
エラヒ氏はスピーチの中で参加者に謝意を伝え、外国投資家に対してバングラデシュにより多くの投資を行うよう訴えた。
バングラデシュは洪水や政治の不安定、交通渋滞があるため、ビジネスに適した場所ではないかもしれないという否定的な見通しがあるものの、状況は大きく変化したとエラヒ氏。
現在バングラデシュは世界で2番目のRMG輸出国だ。さらに、独立時は1千万トンだった食糧生産量も今や4千万トンを上回った。
これらの主な理由として、バングラデシュ国民が勤勉で打たれ強いからだという。
「我々は洪水や竜巻などの自然災害を被っていますが、それでも生き残り、立ち直っています。これは国にとって非常に重要な事です」
「我々は靴の国際市場で中心的なプレイヤーになろうとしています。今はまだそこには至っていませんが、挑戦を諦めてはいません」
エラヒ氏は国内靴産業の将来の見通しについて話した。
バングラデシュは2015年にCIFAに加入し、IFC2017を主催する機会を得た。会議には中国やカンボジア、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、台湾、ベトナムが参加した。
テックナビオUSAの報告によれば、靴の国際市場規模は現在2200億ドル(24兆8400億円)で、2021年には2710億ドル(30兆6千億円)になるという。
"世界靴年鑑2017"によれば、バングラデシュは2016年、世界全体の生産量の1.6%に当たる3億7800万足の靴を製造し、生産量で世界8位になった。
バングラデシュの靴産業は過去10年で輸出量を約8倍に増やし、世界で最も早く成長している国の1つだと年鑑に記されている。
Bangladesh News/Financial Express Nov 16 2017
http://thefinancialexpress.com.bd/economy/bangladesh/bd-to-be-leading-actor-in-global-footwear-market-say-experts-1510771658
翻訳:長谷川
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