【The Daily Star】彼女はこれ以上子どもはいらない。だが、これまでの人生の中で一度も医者や病院を見たことがないため、家族計画というものが何なのか分からない。
バンドルボン(Bandarban)県タンチ(Thanchi)郡リマクリユニオンの僻地に住むハシュトチ・トリプラさん(26歳)はすでに4人の子どもを抱え、お腹には5カ月の子どもがいる。
「これ以上子どもは望みませんが、どこで妊娠を防ぐ方法を教えてもらえるのかわかりません。私はこれまで医者や病院を見たことがないのです」
ハシュトチさんは15人家族と共に、僻地のハリラム・パラに住んでいる。
ハリラム・パラには3人の妊婦がいるが、誰も家族計画が何であるかを知らない。
「選挙前に地域の代表者が来る以外、ここには誰も来ません」
同地域のラジェ・ラム・トリプラさんはいう。
「医者たちは僻地へ来たがりません」
バンドルボンタウンに住むリマクリユニオンのムイ・シュエ・トアイ・マルマ議長は話す。
「リマクリユニオンにはおよそ1万4千人の先住民族が暮らしていますが、診療所が1つしかなく、それもほとんど閉まっています」
「僻地の妊婦と連絡を取ることはとても難しいのです。そのため私たちは"安全出産家庭プログラム"を策定しました」
バンドルボン県家族計画局副局長のアン・タ・ルー博士は話す。
「最近、医療チームがリマクリ地区を訪問し、25人の妊婦と会いました」
「多くの制限の中で活動しなければなりませんが、僻地の人が保健医療を奪われているのは本当に残念なことです」
民間医のアン・スイ・プルエ・マルマ博士は話した。
「僻地の丘陵地帯にもっと医療センターを作ろうと活動していますが、時間がかかります」
ビル・バハドゥル・シェイ・チンCHT(チッタゴン丘陵地帯)担当国務相は話した。
Bangladesh News/The Daily Star Nov 22 2017
http://www.thedailystar.net/country/i-have-never-seen-doctor-1494622
翻訳:吉本
#バングラデシュ #ニュース #バンドルボン #僻地 #チッタゴン丘陵地帯医療
関連