EU、包括的選挙の開催求める

EU、包括的選挙の開催求める
【Prothom Alo 】欧州議会代表団はこの数年でバングラデシュの人権情勢が悪化したことを念頭に、この問題に対して政府に必要な措置を取るよう促した。

欧州議会議員団(MEP)は"集会の自由と表現の自由に対する妨げ、強制失踪、超法規的殺害、女性に対する暴力"に関する報告書を取り上げた。

バングラデシュでは国会議員選挙が近づき、今後数カ月でこの国の政治環境から対立性や敵対性が減るだろう。代表団は3日間の訪問を締めくくる14日の声明で期待を示した。

また、バングラデシュ当局に対し、"包括的で自由で公平な総選挙に必要な措置を取る"よう促した。

議員団は訪問中、バングラデシュの国会議員や市民社会の代表者、選挙管理委員長、野党第一党バングラデシュ民族主義党(BNP)上層部らと会談した。

議員団は声明で、児童婚問題が深刻な懸念として残っていることを指摘した。
「世俗主義の作家やブロガー、宗教的少数派、性的少数派(LGBT)に対する暴力を終わらせる必要があります」

ジーン・ランバート氏率いる代表団は人権やグッドガバナンス、環境などの分野で、更なる支援を続けたいという思いを繰り返した。

議員団は現行の"多年度指示的プログラム"2014-2020で、欧州連合(EU)によるバングラデシュへの支援として最大6.9億ユーロ(917億円)が割り当てられるとした。

議員団はリチャード・コルベット副議長やジェームズ・ニコルソン副議長、ワジド・カーン氏、欧州議会南アジア関係常任委員会で構成された。欧州議会国際貿易委員会南アジア報告員として、サッジャド・カリム氏も名を連ねた。

議員団は経済関係では良い方向に一定の進展があったことを歓迎しつつ、労働権の領域を筆頭に、数々の関連問題が保留されていると指摘した。

また、輸出加工特区(EPZ)における結社の自由や団体交渉の許可を求めるEUの意見を繰り返した。EUはバングラデシュの主要輸出品目である既製服の最大輸出先だ。

議員団は12日にコックスバザールのロヒンギャ難民キャンプを訪問し、今も続く大移動と難民危機に関する情報を直接収集した。

コックスバザールではピエール・アントニオ・パンゼリ氏が議員団を率い、バングラデシュ当局による取り組みと支援、地元自治体が直面する課題、この先雨季を迎える難民について理解を深めた。

議員団は世界で最も深刻な難民危機の一つを目の当たりにし、EU支援の必要性を何度も繰り返した。

また、人間の尊厳を守ることを強調し、根本的で永続的な解決策が見つかることを願った。
さらに、危機対処への資金の必要性を認め、EUや国際社会のパートナーの取り組みが続くことに期待を示した。

Bangladesh News/Prothom Alo Feb 14 2018
http://en.prothomalo.com/bangladesh/news/171098/EU-asks-Dhaka-to-hold-inclusive-elections
翻訳;長谷川
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