【Financial Express】26日に発表された調査報告書によると、バングラデシュの女性衣料品労働者は職場で合法的権利を剥奪され、さまざまな嫌がらせに直面している。
"女性衣料品労働者の権利実施状況"と名付けられた調査はオーストリア開発協会が資金提供し、カルモジビ・ナリとケア・バングラデシュが実施した。
回答者の84.7%が叱責を含む口頭での虐待に直面し、71.3%が精神的嫌がらせを受けたと答えた。
精神的嫌がらせは、単純な叱責から仕事からの排除という脅威にまで及ぶ。仕事量や目標が急激に増加し、達成するまで工場を離れることを許可しないことも労働者への精神的嫌がらせとみなされると、報告書は指摘する。
また、労働者たちは自分の失敗により大勢の前に立たされることが、精神的ストレスになると訴えた。
調査報告書はダッカのホテルで発表された。労働者安全フォーラムのハミーダ・ホサイン議長がチーフゲストを務めた。
調査はガジプールとダッカの150人の労働者を対象に行われた。
労働者たちは工場側がしばしば強く叱責し、口汚い言葉を使うと不平を漏らした。
「労働者の大多数は主に上司から嫌がらせを受けていると主張する。 52%が身体的嫌がらせを受け、70%が言葉による虐待に直面している」
報告書は述べている。
12.7%の労働者が職場で性的嫌がらせに直面していた。
また、雇用者が労働者に出勤カードを発行する率は98.7%と非常に高いが、サービスブック*の提供や雇用契約書の発行率は低いことが明らかになった。
*身分証明や就業規則などを書いたもの。雇用主が自己負担で提供することになっている。
回答者の51.3%にサービスブックの提供がなく、31.3%が雇用契約書を持っていない。32%が雇用者から給与明細をもらわず、24.7%がどんな種類であろうと身分証明書を受け取っていないという。
ラジシャヒ大学のジャキール・ホサイン教授は調査結果について、職場における女性衣料品労働者への権利実施状況を知ることができたと話した。
回答者のおよそ15%は工場が出産休暇を認めていないと答え、7.3%は出産休暇があるかどうかを知らないと答えた。
また、回答者の78%は出産休暇は与えられているが、雇用主は法的規定を完全に遵守していないと答えた。
政策対話センターのコンドカル・ゴラム・モアッゼム氏は、改善点を知り、さらに改善すべき分野を特定するため、フォローアップ調査を実施することを提案した。
サミリト・ガーメント・スラミク連盟のナズマ・アクタール会長は講演で、報告書は工場オーナー、政府、バイヤーを含むすべての利害関係者と共有し、労働者の権利を保証すべきだと話した。
プログラムに参加した労働者リーダーたちは労働法の執行や強力な監視システムの導入、労働者の権利についての啓発活動の必要性を強調した。
また、最低賃金を月1万6千タカ(20580円)にするよう要求した。
バングラデシュ労働研究所のサルタン・ウディン・アーメド事務局長は、労働者がまともな人生を送るために必要な金額にするよう、エコノミストや専門家、市民運動家たちに呼びかけた。
Bangladesh News/Financial Express Feb 28 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/trade/women-rmg-workers-still-face-harassment-at-workplace-study-1519794152
翻訳:吉本
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