【Financial Express】10年前、ダッカ市の平均交通速度は時速21kmだった。
しかし、今や人間の歩行速度の平均をわずかに上回る時速7kmに落ちた。世界銀行の分析報告による。
報告書はまた、ダッカの渋滞が毎日320万時間の労働時間を無駄にしていることを示した。
もし、道路が自力で動いたらどうだろう。
目的地ごとに乗り降りできるよう、長いコンベアベルトを動く道路はいくつかの地点で停止するのだ。
思いついた映画監督は数カ月かけて考えたが、最近になってもまだ実現していない。
ところが、交通停滞による通勤者の苦しみを和らげるるため、政府はついに映画製作者アブ・サイード氏の“動く道路”のコンセプトに注目したのである。
政府からの指示を受けたバングラデシュ道路交通局(BRTA)長は5日、“動く道路”について議論するため、利害関係者会議を開催する。
ダッカ交通調整局(DTCA)や道路・高速道路局、南・北ダッカ両市、ダッカ警視庁、バングラデシュ工科大学(BUET)の上級代表者が招かれた。また、アブ・サイード監督もプレゼンテ―ションに招待された。
昨年末、シルパカラ・アカデミーで“動く道路”の原型となるデモンストレーションを行ったサイード監督は、多くの聴衆の熱意を引き出した。
コンセプトによれば、“動く道路”は地上10フィート(約3メートル)に建設され、市民は時速40kmで目的地に行くことができる。
幅は6フィート(約1.8メートル)で、各停留所に階段がある。平行な3つの“動く道路”が距離に基づいて分かれ、固定された座席があるという。また、既存の高架道路をそのまま維持しながら建設することができる。
「電気で動き、バックアップとしてソーラーパネルが設置されます」
サイード監督は話した。
ダッカの多くの地域では、歩道や道路隣接部分が屋台や車両で塞がれている。“動く道路”はそれらの上に建設されるため、現在ある車両の移動にあまり影響を与えない。
昨年、ダッカ市内で開かれた国際会議で共有された世界銀行の分析によると、ダッカの都市開発は急速な成長に追いついておらず、都市化のプロセスが乱雑で不均等で、不十分な計画のため生活しにくく、洪水や地震に対して脆弱性があるという。
地理的にダッカ市は全国総面積の1%に満たないが、GDPの36%、雇用の44%を占めている。
Bangladesh News/Financial Express Mar 4 2018
https://thefinancialexpress.com.bd/national/govt-eyes-moving-road-concept-to-solve-dhaka-traffic-1520170488
翻訳:吉本
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